• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

NEW

中田萌菜と本日菜子「もっと力をつけて3年生を支えたい」和歌山信愛(和歌山県)

3年連続で「U18日清食品ブロックリーグ」に出場している和歌山信愛(和歌山県)は、鍛え上げてきた走力を生かし、全員ディフェンス、全員オフェンスを信条とするチームです。今年のチームはインターハイでスタメンを務めた浦田沙希選手と佐藤天香選手を始め、2年生が戦力として台頭しており、このリーグ戦でさらなる成長が期待されます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループE」の開幕戦では近江兄弟社(滋賀県)と対戦。第1クォーターは14-26と圧倒されますが、落ち着きを取り戻した第2クォーターからは、腰を落とした粘り強いディフェンスからの高速トランジションという和歌山信愛らしいバスケを展開します。こうして少しずつ点差を詰めて迎えたクラッチタイム、最後はキャプテンの神崎美玖選手が冷静に逆転のジャンプシュートを沈め、62-61の逆転勝利を飾りました。

終盤の追い上げる時間帯に3ポイントシュートやレイアップで得点を重ねたのは浦田選手でした。他にも石山紗衣選手、中田萌菜選手、本日菜子選手といった2年生が攻守に思い切りの良いプレーを見せて勝利に貢献しています。

「ウチはサイズの小さいチームなので速攻を出せるかどうかが一つのポイント」という宮本浩次コーチの言葉通りの展開を、急成長する2年生が作り出しました。その中でも「年度が変わった4月以降、グッと伸びてきている」と宮本コーチが評価するのがフォワードの中田選手とガードの本選手です。

シックスマンの中田選手は思い切りの良いドライブや正確なシュート力が武器で、この日も積極的なアタックを再三見せていました。試合後には「強豪校を相手に状況判断の質を上げていきたい。特にドライブするタイミングを見極めることと、ペイントエリアでのシュート力を高めていきたいです」と語ります。

本選手はプレータイムはまだ長くはありませんが、コートに立てばディフェンスで果敢に足を動かし、攻めに転じればパスワークの中心となります。「まだまだミスが多いので、パスやドリブル、オフボールの動きなどすべての質を高めていきたいです。練習から一つひとつの課題と向き合って、試合で安定したプレーができるようになりたいです」と、ガードとしての成長に向き合っています。

まだまだ課題はありますが、だからこそ2人はこのリーグ戦での成長を求めています。そんな下級生に対して、キャプテンを務める神崎選手は「ミスをしたら自分たちが取り返すから、どんどんチャレンジして」と声を掛けています。

神崎選手は言います。「練習では思い切り良く頑張ってくれていますが、試合になるとその思い切りの良さを発揮できていないところがあります。彼女たちがより力を発揮できるようにサポートしていきたいです」

チームの中心は3年生で、その3年生を下級生が支えています。支える力が大きくなればなるほどチームは強くなります。本選手はそのことを理解し、きっぱりとこう言い切りました。「今年は2年生がたくさん試合で使ってもらっている分、もっと力をつけて3年生を支えていきたいです。その役割を全うすることが、来年にも繋がっていくと思います」

和歌山信愛はその後、樟蔭(大阪府)に1点差で、名古屋経済大学高蔵(愛知県)に3点差で敗れました。負けた2試合も競った展開となっており、チームの底上げ次第でば勝敗は変わっていたかもしれません。このリーグ戦が終わるまでに、そのレベルまでチームを引き上げられるか。彼女たちの挑戦は続きます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る