東京成徳大学は、「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループA」の県立幕張総合(千葉県)戦を96-54で圧勝し、3勝1敗と好スタートを切りました。
この試合、東京成徳大学は立ち上がりから、各選手が1対1で相手のアタックを止めることでタフショットを次々と打たせると、ボックスアウトを徹底してリバウンドを確保。第1クォーターを18-4とした後も堅守速攻を続け、ベンチから出た選手も攻守の強度を保つことで相手に付け入る隙を与えませんでした。
攻守にレベルの高さを示した試合でしたが、小林康裕コーチは、「ディフェンスの強度は悪くなかったです。ただ、ヘルプディフェンスのローテーション、最後のリバウンドを取りきれないなど、まだまだ課題は多いです」と、さらなる向上を見据えています。
リーグ戦形式でレベルの高い相手との試合が続くからこそ、激しいディフェンスからのブレイクという東京成徳大学のバスケをブラッシュアップできると小林コーチは考えています。「相手が前もって決まっているので、試合前のスカウティングで準備をしっかりして、その通りにプレーできるのか。テーマを持って練習ができることが貴重な機会です」
東京成徳大学の大きな特徴は、ポジションにこだわらないスタイルです。これは次のステージでも活躍できる選手を育てたいという小林コーチの考え。身長の高い選手でもハンドリングや3ポイントシュートができるような練習を日々重ねています。
このスタイルを体現しているのが、フォワードの清田優心選手です。「中と外の両方から攻められるのが私の武器です。自分より小さい選手とマッチアップする時はポストから攻める。大きい選手を相手にした時は、3ポイントシュートを狙ってからドライブ。キックアウトのパスを受けての3ポイントシュートを打っていきたいです」
清田選手は、チームの中心としてプレーする責任も背負っています。「オフェンスでは自分から得点を取りにいき、相手が警戒してきたら仲間にシュートを打たせる。まずは私が起点になっていきたい。ディフェンスは、どんな相手にでも守ることにプライドを持っています」
さらなる飛躍へ向け、小林コーチは「いかに自分たちのやろうとしていることを徹底的できるか。インターハイでは京都精華学園(京都府)の強度に圧倒されて自分たちのやるべきことを見失ってしまいました。どういう相手に対しても自分たちのコンセプトを崩さないように意識しています」と語り、こう続けます。
「敵は相手ではなく己にあり、です。フィジカル、戦術、コンディションなどいろいろありますが、その中でもメンタリティが一番大事です」
そして、清田選手は、キャプテンとしてプレーだけでなく精神面でもチームを引っ張っていくつもりです。「みんながダウンした時も、自分は下を向かないで周りを引き上げていく。チームとして厳しい状況になった時、自分たちでどう乗り越えていけるのか。選手同士で話しあって解決できるようになりたいです」
東京成徳大学は清田選手を中心に、「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループA」を戦いながら、選手主体で『成徳バスケ』を貫くための心身の強さを鍛えていきます。
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