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U18日清食品リーグ

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猿木心和「行くと決めたら多少止められても強引に」福岡大学附属若葉(福岡県)

福岡大学附属若葉(福岡県)は、「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」でここまで4戦全勝。148得点、125得点、99得点、126得点とすさまじい得点力を発揮しています。

最前線からプレッシャーを仕掛けるガードの高木楓夏選手が引っ張る組織ディフェンスから、177cmの鈴木瑚香南選手と173cmの猿木心和選手が高さを生かしつつも互いにスペースを活用する連携を見せ、2人が広がって生み出すスペースに太田妃優選手や小坂瑞希選手が飛び込む多彩なオフェンスが、爆発的な得点力を生み出しています。

この連携の中心となるのが、太田選手、鈴木選手、猿木選手の3人です。相手がペイントエリアに人数を割いて守ってもこじ開けるオフェンスの引き出しの多さは、3年間一緒にプレーする彼女たちの『阿吽の呼吸』あってこそです。

10月11日の誠英(山口県)戦では猿木選手のドライブが効きました。前半は積極性をやや欠くようにも見えましたが、それは相手のディフェンスを見て無理に攻めるのではなく、スペースメークとパスを優先していたからです。

「後半、相手が前からハードに守るようになり、私の持ち味であるドライブが生きるようになったので、どんどんリングに向かいました」と猿木選手が説明するように、相手が守り方を変えて背後にスペースができたことを冷静に状況判断し、そこをドライブで突いていきました。

身長173cm、さらに手足の長い猿木選手のドライブは、一歩を踏み出した次の瞬間にはディフェンスを抜き去りレイアップに跳んでいるような伸びやかさがあります。「ミートした瞬間に相手がどっちに来るかを見て、空いている方を攻めます。行くと決めたら多少止められても強引に行ってしまった方がファウルももらえるし、最終的に得点に繋がると思っています」と、猿木選手は自分のドライブへの自信を語ります。

「身長が高い選手にマークされることが多いので、スピードのミスマッチでドライブを生かせます。ただ、1回上手くいかないと消極的になってしまい、そういう時は上手くいかないので、そこでちゃんと切り替えられるようになりたいです」

10月12日の倉敷翠松(岡山県)戦では、183cmのオルショガブサヨ アヨミポシ選手を相手に粘り強いディフェンスを見せるとともに、攻めに転じれば相手が戻りきる前にフィニッシュに持ち込む積極性を発揮。またも猿木選手のドライブが威力を発揮しました。

チームとしても留学生プレーヤーを全員でカバーしながら守り、アウトサイドの攻めもローテーションが機能して封じる上々の出来に。「U18日清食品ブロックリーグ2025」で勝ちを重ねるごとに、チームバスケの精度は高まっています。

池田憲二コーチは「今の3年生は1年生の時からずっと試合に出ていた選手たちです。その強みを生かして結果を出したい」と、このチームの完成度をできる限り高めて勝負に出たいと考えています。猿木選手も同じ気持ちですが、さらにこう続けます。

「下級生がこのリーグ戦で出場機会をもらっています。今は3年生主体で控えメンバーの経験が足りないので、スタートの私たちがもっとカバーしてあげたい。1、2年生がもっと試合に絡んで、もっと全員一丸でプレーできるチームになりたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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