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U18日清食品リーグ

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荻野瑠七と小林柚月「私たちがもっと引っ張っていく」星城(愛知県)

10月13日、星城(愛知県)は「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループC」の開志国際(新潟県)戦に臨みました。第1クォーターは先行を許すも、その後は華麗な連携プレーを何度も決めて逆転に成功。その後も星城ペースで試合が進みます。しかし、後半に入ってターンオーバーやイージーシュートを落とすミスが続き、さらにチームの中心である荻野瑠七選手が4ファウルでベンチに下がると逆転を許し、69-78で敗れました。

星城の荻野選手は悔しそうな表情で試合を振り返ります。「この大会は今日が3試合目だったのですが、負けてしまった2試合はどちらも第3クォーターに自分たちで流れを悪くして、点差を離されてしまいました。最終的にその点差を縮められずに終わってしまったので、そこは修正していかなくてはいけません」

ポイントガードとしてゲームを作り、時には自らのフローターで得点も決めた小林柚月選手は、こう反省を語ります。「スカウティングの中で、開志国際は3ポイントシュートを多く打ってくると分かっていたのに、かなりの本数を打たれてしまいました。しかもそれを高確率で決められてしまったので、自分たちのディフェンスの甘さが出てしまったと思います」

悔しい結果となりましたが、「U18日清食品ブロックリーグ2025」で全国の強豪チームを相手に様々なトライをしていくことが「すごく楽しい」と2人は声を揃えます。

荻野選手と小林選手は、鷲野鋭久コーチと弥富北中学校時代から切磋琢磨してきました。鷲野コーチは2人への信頼をこう語ります。「荻野と小林は阿吽の呼吸でプレーができますから、私も彼女たちのプレーにとやかく言うことはありませんし、試合の大事な局面は彼女たちが打開してくれると考えています」

それでも、愛知県の高校である以上は桜花学園(愛知県)という目標が常に立ちはだかります。インターハイで優勝し、「U18日清食品トップリーグ2025」を戦う名門と渡り合うには、今以上に本物のファンダメンタルを身に着けなければいけないと鷲野コーチは言います。

「オフェンスもディフェンスも、目から入った情報をしっかりと認識して必要なプレーをしなくてはいけません。私は『視野のファンダメンタル』と伝えていますが、バスケはミスのスポーツであり、ミスを減らすには状況をしっかりを見ることが大事です。まだまだコートの中にいる5人にばらつきがあるので、そこを揃えていきたいと考えています」

コート上でそれを体現しようとしているのが、荻野選手と小林選手です。荻野選手は「3年生の私たちがもっと引っ張っていかなければいけないと感じています。柚月は声を出しながら、ディフェンスも激しくプレーしてチームを引っ張ってくれています。自分もプレーでみんなを引っ張っていけるように頑張りたいです」と笑顔で語ります。

小林選手もそれに応えるように「瑠七がバックカットを狙うのは感覚で分かるし、ここぞという場面でシュートを決めくれます。私も頼りにしています」と続け、長く一緒にプレーするからこその信頼関係を感じさせました。

ここまで1勝2敗、鷲野コーチは自分たちの原点を忘れないことが大事だと説きます。「強豪校と戦う中で負けることもあるので、上手くいかずに迷ってしまうこともあります。大事なのは迷ったら基本に戻ること、負けたら基本を見直すことです。それを大切にしながら、しっかりと私たちのバスケを表現していきたいです。

星城の華麗な連携プレーは、しっかりとしたファンダメンタルがあるから出せるもの。強豪チームとの戦いの中で、星城は自分たちのバスケにさらに磨きをかけていきます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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