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U18日清食品リーグ

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成瀬未唯「コート上のコーチになりたい」安城学園(愛知県)

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD」に出場している安城学園(愛知県)は、10月12日と13日に、県立岐阜商業(岐阜県)と浜松開誠館(静岡県)に連敗を喫しました。堀智美コーチは「昨日も今日も同じ課題が克服できませんでした」と2日間の戦いを振り返りました。

「相手に1つ2つやられてしまうと、そこで準備してきたことをやり続けることができなくなってしまいます。相手が対応してきても、それを上回るくらいの強い気持ちでプレーしてほしいです」

夏のインターハイで優勝して「U18日清食品トップリーグ2025」を戦う名門の桜花学園(愛知県)を筆頭に、「U18日清食品ブロックリーグ2025」には安城学園の他にも星城(愛知県)、名古屋経済大学高蔵(愛知県)が出場と、強力なライバルがひしめく愛知県で戦うには、バスケの技術や戦術だけでなく気持ちの強さが重要になります。

ですが、今年の安城学園は3年生のいない下級生チームで、実戦の経験とそこから得られる成功体験が不足しています。堀コーチは「このリーグ戦で全国レベルのチームと対戦する中で、自信をつけてほしいと考えています」と語ります。

浜松開誠館との試合では、U18日本代表でもある前川桃花選手や吉田光咲選手を中心に得点を重ねる浜松開誠館に対して、岡本葵音選手が3ポイントシュート3本を含む15得点て対抗し、前半を31-42で終えました。第3クォーターも互角で渡り合い、10点前後の点差で粘りますが、最終クォーターに点差を広げられます。

残り5分半で50-70と20点のビハインド。それでも安城学園はヘッドダウンすることなく、キャプテンの成瀬未唯選手が2連続で3ポイントシュートを射抜いて食い下がります。最終スコア61-82で敗れましたが、堀コーチは「最後の最後まで戦う姿勢を失わず、あきらめずに戦ってくれたところは良かった」と、チームの戦う姿勢を評価しました。

そして、キャプテンの成瀬選手にこう注文を付けます。「優しい性格で、聞き役のキャプテンですが、『勝たないとダメだ』とチームに厳しく言えるキャプテンになってほしいです。ミーティングで一番話すのは彼女で、リーダーシップもあります。ですが試合になると優しい性格もあって、他の選手のやりたいことを優先しよう、サポートしようとします。今日の終盤のように負け始めると自分が点を取るスイッチが入るのですが、それを最初からできるようになってほしいです」

プレーはもちろんリーダーシップでもチームを牽引されることが期待される成瀬選手は、「ボール運びをして、そこから自分で攻めに行くのが苦手です」と課題を認めながらも、自分のあるべき姿は明確にイメージできています。「大事な場面では自分で決められる選手になりたいです。そのためにも、ボール運びをして、得点を取って、ディフェンスでも前から当たることが40分間できるような体力をつけたいです」

堀コーチの期待も十分に理解しており、今以上のキャプテンシーを発揮するつもりだと意気込みます。「コーチともっと意思疎通を図り、私がコート上のコーチになりたいです。私自身もチームも、以前よりも思ったことを言葉にして言えるようになってきましたが、自分たちのプレーができていない時はどうしてもメンタルが落ちてしまって、流れを持ってくることができません。もっとコミュニケーションを取る必要があって、そのためには全員で声を出して、残りの試合をもっと元気良く戦っていきたいです」

キャプテンの成瀬選手もまだ2年生です。ここまでの5試合で1勝4敗と悔しい思いの方が大きいですが、それを成長への糧と変えて、勝敗にかかわらず上手くいった部分から小さな自信を積み上げて、下級生チームは前に進んでいきます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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