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U18日清食品リーグ

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ダブルダブル連発の急成長ルーキー
鳥取城北 #50 フィリモン ホムタワ タルモン

「U18日清食品トップリーグ2025」で現在4戦全勝の福岡第一(福岡県)と、インターハイ2025王者で現在3連勝中の鳥取城北(鳥取県)が、早水公園体育文化センター(宮崎県)で激突しました。

先行したのは鳥取城北。シューターの#5 永田惺雅選手(175cm/3年)が右コーナーから連続して3ポイントシュートを沈めると、センターの#50 フィリモン ホムタワ タルモン選手(202cm/1年)も豪快なワンハンドダンクとバスケットカウントを獲得。キャプテン#4 新美鯉星選手(176cm/3年)や司令塔#12 福元源士選手(179cm/2年)にも得点が生まれ、第1クォーター残り5分を切った場面で17-5とリードします。

その後も効果的に得点を重ね、第1クォーターから25-13と2桁点差を築くと、続く第2クォーターもゲームをコントロール。ハーフコートディフェンスではタイトにボールマンにプレッシャーをかけ、ピック&ロールを使われても絶妙な間合いでカバレッジ。福岡第一の伝家の宝刀であるオールコートプレスに対しても冷静に対処しました。加えて、高確率でフィールドゴールを成功させたことで、前半を終えてスコアは44-28とさらに拡大。

後半に入っても鳥取城北のペースが続き、プレスブレイク、ダブルチームのプレッシャーリリースなども前半に引き続き巧みに遂行。最後まで決定的な反撃を許しませんでした。最終スコア95-51。大黒柱#28 ハロルド・アズカ選手(200cm/3年)もついに戦線復帰し、理想的な形で4連勝を飾ったのです。

そのアズカ選手が復帰するまでの間、チームを支えた選手こそ、タルモン選手です。過去5試合中4試合でダブルダブルの活躍をし、その間のスタッツは平均13.8得点、23リバウンド、3ブロックという驚異的なもの。リバウンドはランキング1位、ブロックは2位の数字でした。

この試合ではアズカ選手とタイムシェアをしていたため、23分6秒という比較的短い出場でしたが、それでも11得点、17リバウンド、4ブロックの活躍。タルモン選手は勝利と自身5度目のダブルダブルをについて「とてもうれしい」と笑顔を見せました。「もっと頑張って試合に勝てるようにハードワークすると約束していました。学校に戻ってから次の試合に勝てることを確実にするためにハードに練習し、努力してきたんです」

その中でアズカ選手からもアドバイスをもらったそうで、「彼は僕にとって兄弟のような存在」と話します。“兄貴分”のアズカ選手にも話を聞きました。彼は「僕の目から見たらまだまだですけど」と笑顔で前置きし、「でも、リムランは僕よりもタルモンが優れているところです。僕は外のプレーもするけど、タルモンはずっと中のプレーをしてくれていて、それはすごく良いと思います。リムランのほかにも、リバウンドやブロックにもタルモンは全部いきます。マインドセットもすごく強いと思います」と、その成長を喜んでいました。

河上貴博コーチもタルモン選手の急成長に驚く一人。「正直、ここまでやれるようになるとは思っていなかった」と切り出し、こう続けます。「ポテンシャルはあると思っていましたが、良い意味で欲を出さずにやってくれています。しつこくリバウンドにいくとか、自分にやれることを継続してくれます。普通は気持ちが切れちゃったり、やめちゃったりすることがあると思うんですけど、彼はすごく冷静にやり続けることができます。単純ですけど、ああいうことができるのが彼の良さだし、アズカにはない部分です。それが相手にとっては嫌なのかなと思います」

タルモン選手は自身のロールモデルの一人に、NBAミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ選手を挙げます。プレースタイルこそ異なるものの、秘めたポテンシャルを持つという点ではアデトクンボ選手に通ずる部分があります。

タルモン選手は、「U18日清食品トップリーグ2025」で最も成長した選手の一人といって差し支えないでしょう。

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