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U18日清食品リーグ

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若野瑛太と春田結斗「トップチームの姿勢を還元」名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(愛知県)

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(愛知県)は、11月2日に行われた「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループB」の千葉ジェッツ U18(千葉県)との試合に69-68で勝利しました。

千葉J U18は、サイズの大きさとフィジカルの強さを武器に、激しいディフェンスから試合の流れをつかみます。それでも名古屋D U18は第2クォーターから若野瑛太選手と小川莞大選手を中心に、オフェンスのリズムを作っていきます。小川選手が積極的にアタックをして、若野選手がアウトサイドシュートを決める。計算されたオフェンスを展開して、一気に試合の流れをひっくり返しました。

第3クォーターに再び千葉J U18が優位に立ちますが、目立たないながらも名古屋D U18を支えたのは春田結斗選手でした。シュートを決めた後に、すぐさまガードにマッチアップし、オールコートでプレッシャーをかけてきます。闘志溢れるそのプレーは、試合の最後に流れを呼び込むきっかけを作りました。

名古屋D U18の若野選手と春田選手は、ユース育成特別枠としてトップチームにも帯同しています。トップチームで得られた経験を聞くと、若野選手は「トップチームの選手は全員がリーダーシップを持っています。今年はU18のキャプテンになったので、トップチームで学んだことを生かしてリーダーシップを発揮することを意識しています」と、春田選手は「トップチームでは、チームを良くするために常に全員が意見を出しています。その姿勢がU18に足りないので、そこを還元できるように意識しています」と語りました。

実際にその学びが接戦だったこの試合で表現されました。名古屋D U18では、タイムアウトやハドルのたびに、様々な選手から「ヘッドダウンしちゃダメだよ!」、「ディフェンスから仕掛けていこう!」との声が飛び交います。試合に出ている選手も出ていない選手も全員で声を掛け合う姿勢は、トップチームから還元されたもの。山下諒コーチも、彼らの成長を評価しています。

「昨シーズンは今西優斗という絶対的なエースがいました。一方で今シーズンは3年生の中心メンバーが軸となり、それぞれがリーダーシップを出しています。もちろん若野がエースになってほしいという期待が大きいですが、春田のアウトサイドシュート、小川のアタック、あとは川邉(蒼侑)のゲームコントロールなど、それぞれが責任を持ってプレーしてくれることで、後輩たちもそのスタンダードに合わせようとしています」

キャプテンを務める若野選手も今西選手の存在の大きさを語りながら、同期への厚い信頼を教えてくれました。「チームとして一番大きいのは、3年生である僕らに試合経験が多いところだと思います。3年生の僕らが軸となる中で、春田はもちろん小川がアタックしてくれたり、川邉がゲームをコントロールしてくれることはすごく心強いです」

「U18日清食品ブロックリーグ」は今年からフォーマットが変わり、名古屋D U18は関東への遠征が増えました。彼らは自分たちのスタンダードを作るために、移動に対する意識も高めようとしています。

春田選手は「遠征が増えて疲労を感じることは増えました。その中でお風呂上がりにストレッチをしたり、ケアを増やしています。疲労と向き合いながら、いかにパフォーマンスを上げるのかというのは、トップチームの選手も大切にしていることなので、良い経験になっています」と笑顔を見せてくれました。

若野選手もこう続けます。「遠征が多いことでパフォーマンスを落とすようなら、自分たちはそこまでのチームだということ。そうならないように、それぞれが自分と向き合うことが大事です。このリーグ戦のおかげでこういう経験ができます」

ここまで4勝1敗。接戦を制して優勝した「U18日清食品 東海ブロックリーグ2024」を再現するように、名古屋D U18は接戦を勝ちきりながら自分たちのスタンダードを作り上げ、Bユースの中で絶対的な存在になろうとしています。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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