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U18日清食品リーグ

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「大黒柱としてリバウンドから速攻につなげていく」
千葉経済大学附属 #15 高岡冬萌

「U18日清食品トップリーグ2025」もいよいよ最終週。女子最終日の11月15日、第1試合では千葉経済大学附属と昭和学院の千葉県対決。今年度、関東大会で優勝した昭和学院でしたが、インターハイ県予選決勝では千葉経済大学附属が勝利し、インターハイ出場を果たしました。一方で、1週間前の11月8日に行われた県予選では昭和学院が勝利としのぎを削ってきました。

お互いを知り尽くしたライバルの顔合わせは、序盤、県予選でのリベンジに燃える千葉経済大学附属が優勢にゲームを進めます。この試合、エースガード#8藤松柚乃選手(3年/159cm)を欠く昭和学院は、シュートがなかなか決まらずに苦戦。第1クォーターを終了し26-6と千葉経済大学附属が大きくリードを奪いました。

第2クォーターに入ると昭和学院が8点を連取し、巻き返しを図ります。しかし、千葉経済大学附属がディフェンスを引き締め、そこからの速攻を繰り出し流れを打ち切り、38-18とリードをキープしたまま前半を終えました。

後半、再び昭和学院が連続得点で流れを作ろうとしますが、ここで大きな存在感を発揮したのが#15高岡冬萌選手(2年/173cm)です。ハイポストからジャンパーを沈めると、続いてインサイドでボールをキープして、#6魚屋乃々夏選手(3年/159cm)へのアシスト。昭和学院のタイムアウト明けにはゴール下で力強さを見せてバスケットカウントを奪い、失いかけた流れを完全に取り戻しました。その後も千葉経済大学附属は昭和学院の反撃を断ち、優位を渡しません。

最終クォーターもディフェンスを引き締め、昭和学院の反撃の芽を摘んだ千葉経済大学附属が崩れることなく62-31で快勝を収めました。

「ウインターカップ県予選で負けていたので、『この試合に懸けよう』と決めて、この1週間練習してきました。特に、後半逆転されての敗戦でしたので、後半は0-0からという気持ちでと声をかけました」と池端直樹コーチ。その上で「やはり、エースの#13坂田萌選手(2年/171cm)やキャプテンの#4淺野愛桜選手(3年/161cm)はマークが厳しくなります。ですから周りの選手も含めてみんなで点を取るためにどうするかということを課題として取り組んできました」と明かします。


そうした中で結果を出した一人が高岡選手でした。「自分の役割は、まずローポストでのプレーだったのですが、そこでうまくつなげなかったので、坂田選手とコンビを組みながら、ハイポストに上がったりとしていました」と振り返ります。スターター最長身の高岡選手は、もちろん得点面だけでなく「リバウンドが自分の仕事だと思っています」とインサイドでの役割を認識しています。「今は自分が『大黒柱だ』と言ってもらえています。その役割はディフェンスリバウンドをしっかり取り、そのリバウンドからの速攻と、攻撃の起点となって得点につなげることです」と2年生エースの坂田選手とともに、千葉経済大学附属を支える存在になっています。この試合でも、何度もリバウンドを奪い、時に自分自身でドリブルプッシュして速攻につなげていくシーンが見られました。

「今はキャプテンの淺野選手や坂田選手に頼ってしまっている部分があるので、これからはもっと自分から率先してポストに入ったり、速攻を出したりと、自分がチームを引っ張っていけるように頑張りたいです」と高岡選手はさらに大きな役割を果たしていこうと意気込みました。

そんな高岡選手を池端コーチも「自覚が出てきました。『自分がしっかりしなきゃ』という思いで、リバウンドに飛び込んだり、やれることをやろうという意欲を見せてくれたと思います」と評価。「勝負は勝ったり負けたりですが、負けて学ぶこと、負けたからこその収穫はそういうところにあるのかなと思います」と語り、「U18日清食品トップリーグ2025」、そしてウインターカップ県予選を経てのチーム成長を振り返りました。

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