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U18日清食品リーグ

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高田麗「プレーで勇気を与えられるように」倉敷翠松(岡山県)

岡山県で開催された今夏のインターハイ。倉敷翠松(岡山県)は地元開催の大きな期待を受けて戦い、ベスト8進出を果たしました。キャプテンの高田麗選手は「大会が進むにつれて、いろいろな人が声を掛けてくださり、会場にも足を運んでいただいて、応援のパワーを感じられました。それに応えて結果を残せたのは良かったです」と笑顔で語ります。

その達成感や充実感は得られましたが、同時に彼女たちは「目標はもっと高いところに設定していたので満足はできません。『よりやらなければいけない』という気持ちにもなりました」と、躍進のインターハイをきっかけにさらなる成長を誓いました。

そうして迎えた「U18日清食品ブロックリーグ2025」。倉敷翠松はグループFに入り、中国のみならず九州や関西の強豪チームとしのぎを削りました。チームを率いる白石理賀コーチは、このリーグを戦うことは「すごくいい経験になっています」と言い、具体的な強化プランを次のように説明します。

「いろいろなことを試しながら、選手層や総合力を高めていきたいです。インターハイのベスト8で敗れた精華女子との試合では力の差を感じました。トランジションでの走り合い、ブレイクの形。それに相手にしっかり守られた時に攻撃が停滞してしまうこと。それらの課題を克服するために、一人ひとりのレベルアップはもちろん、選手同士の連携をより深めていきたいと考えています」

そのテーマを掲げて9月から挑んだ「U18日清食品ブロックリーグ2025」は、6試合を終えて3勝3敗。11月16日の最終戦では、ここまで無敗で首位に立つ三田松聖(兵庫県)に挑みました。

試合開始から前からの激しいディフェンスを仕掛け、何度もターンオーバーを誘発します。オルショガブサヨ アヨミポシ選手の高さを生かしつつ、高田選手のドライブや池田梨愛選手のブレイクなど多彩なアタックから得点を重ね、前半で44-29と15点をリードしました。

ただし、後半は勢いが落ちます。白石コーチが「疲れからか集中力が切れ、シュート力が落ちてしまった」と振り返ったように、三田松聖の反撃を浴びます。第4クォーターにはファウルトラブルも重なってピンチに陥りましたが、高田選手が難しい局面でゴール下に飛び込んで得点を奪うなど、何とか踏み留まって70-67で接戦を勝ちきりました。

高田選手は試合を振り返って「勝ちきれたのは良かったですが、相手の流れになった時に立て直す力がまだ足りていないと感じました」と語ります。それでもリーグ戦の7試合を通じては「成長することができた」と胸を張ります。

「トランジションやスピード感のあるアタックは連携も含めて練習から積み上げてきました。それを試合でも発揮して、しっかり自分たちのモノにできたという手応えがあります」

白石コーチは高田選手について、「キャプテンという立場になり、すごく成長した」と評価しています。「もともとは自分が点を取らないとストレスを溜めるプレーヤーでしたが、キャプテンになって責任感が増し、周囲とのコンビプレーやアシストが良くなりました。視野やプレーの幅を広げた分、バスケの楽しさも増しているんじゃないかなと思います」

高田選手は「キャプテンとしてチームをまとめる力が少しずつ着いてきた」と語りつつ、責任を背負う覚悟をきっぱりと言葉にします。「部員が多くて、試合のメンバーに入れない選手はたくさんいます。その仲間たちの思いを背負ってコートに立たないといけません。チームが苦しい時にもっと力強くみんなを引っ張っていけるようになりたいです。また、試合を見てくださる方々に自分たちのプレーで勇気を与えられるように頑張っていきたいです」

応援されることでパワーをもらったからこそ、今度は自分たちがプレーで恩返しをしたい。何よりも、もっと上手く、もっと強くなりたい──。バスケットボール選手としての純粋な欲求と感謝の思いを原動力として、高田選手はコートを走り続けます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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