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U18日清食品リーグ

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長谷坂美衣「試合ごとに出てくる課題を練習で克服していく」奈良文化(奈良県)

「このリーグ戦に出場するチームはそれぞれ特徴を持った強豪ばかりですので、各ゲームにアジャストするために練習から取り組まないと、まともに戦えません。そういった意味で、チームにとってプラスになっていることは間違いありません」

そう語るのは奈良文化(奈良県)の川崎弘策コーチです。奈良文化はインターハイに10大会連続35回、ウインターカップに13年連続33回の出場を誇る『奈良の絶対女王』であり、「U18日清食品ブロックリーグ」にも3年連続の出場となります。平均身長は高くありませんが前からの激しいディフェンスを持ち味とし、堅守速攻から3ポイントシュートを狙うスタイルで奮闘しています。

11月24日、奈良文化は「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループE」の最終戦、京都両洋(京都府)戦に挑みました。この日のスターターは全員が2年生。昨年からレギュラーとして活躍するポイントガードの安積美月選手、フォワードの中井里桜菜選手をはじめ、2年生ながらキャプテンとしてチームを引っ張る長谷坂美衣選手らが出場します。ただ、試合後に長谷坂選手が「相手の留学生への対策を準備してきましたが、徹底しきれなかった」と語ったとおり、試合は序盤から厳しい展開になります。

京都両洋のヴィクトリア ウビ オコイ選手にインサイドを支配され、前半で19-44と大差を付けられます。それでもハーフタイムに修正を図り、第3クォーターは盛り返すことに成功。ペイントアタックの回数が増えたことでアウトサイドで良いチャンスが作れるようになり、中井選手を筆頭に3ポイントシュートが決まり始めます。長谷坂選手もゴール下に飛び込んで、合わせのパスから得点を奪うなど好プレーを見せます。しかし、前半のビハインドを跳ね返すまでには至らず、60-107で敗れました。

川崎コーチは「もう少し戦う姿勢を表現してほしかったです」と悔しさを露わにしますが、その一方で「後半はインサイドを使いながら外からのシュートも決まり出して、それによってゴール下を崩すシーンも見られたのは良かったと思います」と手応えも語りました。

長谷坂選手も「自分たちは高さで負けてしまう分、機動力や連携で勝負する必要があります。攻守ともに相手より多く動いて数的優位を作り出すことを心掛けていますが、細かい部分をもっと突き詰めていかないといけません」と話し、この試合で見つかった課題に目を向けていました。

川崎コーチは長谷坂選手について「熱いものを持っていて頑張ってくれています。ただ状況判断はまだ甘さがあります。そこをより磨いていければ、もっともっと良い選手になれます」と期待を語ります。

その状況判断について長谷坂選手は、「自分たち2年生が主体性を持ってやらないといけないと思いすぎることで、冷静な判断ができていない時がありました」と反省します。しかし、それは試合経験を積むことで解消されていくはずで、この「U18日清食品ブロックリーグ2025」を通じて得られた経験が貴重な財産になると言います。

「このリーグ戦で自分の未熟さを痛感させられましたが、試合ごとに出てくる課題を練習で克服していく、その繰り返しがレベルアップになります。本当にまだまだですが、少しずつ前に進めているのかなと感じます」

現在の奈良文化は2年生が主体となってチームを引っ張っています。その中心となる長谷坂選手は、今後へ向けた決意と覚悟を示してくれました。「試合経験を多く積ませていただき、責任感も増したことでプレー面でも積極的に仕掛ける回数が多くなりました。自覚も出てきて練習量も増えています。もっともっと強くなって、みんなから頼られる選手になっていきたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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