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U18日清食品リーグ

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U18日清食品ブロックリーグ2025 グループD 女子 レポート
4年間で成長を積み上げた四日市メリノール学院(三重県)

四日市メリノール学院(三重県)は、大会創設の2022年から4年連続で「U18日清食品ブロックリーグ」に出場しています。四日市メリノール学院中でJr.ウインターカップ優勝など実績を残す稲垣愛コーチが、高校で指導を始めたのも2022年のこと。2022年は2勝4敗の5位、2023年は1勝6敗の7位、2024年は3勝4敗の5位と上位進出とはなりませんでしたが、チームは着実に力を伸ばしてきました。

ベンチも含めて多くの選手を起用することで運動量とスピードを40分間高く保つのが四日市メリノール学院のスタイル。これまでは育成を優先することで勝利を逃すこともありましたが、今は以前と変わらず選手育成に注力しつつ勝利も伴うようになりました。

今年はウインターカップの県予選で、2年生エースの地位を確立した刀根綺萌選手が膝のケガで戦線離脱となり、チームの再編を余儀なくされました。それでも11月29日、最終戦の安城学園(愛知県)との試合に116-74と大勝して、7戦全勝での初優勝を決めています。「ケガ人が出てしまい、いろいろ変わってしまった後の試合で、若いチームがよく頑張りました」と稲垣コーチは語ります。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」を戦う中で最も成長した選手として挙げたのが中嶋とわ選手です。中嶋選手は卓越したスキルと視野の広さを持つパスファーストのポイントガードですが、この数週間で得点を大きく高めました。変化のきっかけは、1年生だった去年から一緒にスタメンを任された刀根選手の戦線離脱でした。

中嶋選手は言います。「刀根がケガをした時は言葉も出ないぐらいショックでした。得点が欲しい時に点を取ってくれるチームのエースで、抜けてしまうと得点力が大きく落ちてしまいます。ですが、ショックを受けているのではなく、刀根の代わりに、刀根の分まで私が頑張らなきゃいけないと思うようになりました」

「私はポイントガードとして周りの選手の良いところをできるだけ引き出すことを意識していました。刀根に良いパスを出して、刀根のところでどれだけ点を取れるかを一番に考えてきたのですが、その考え方を変えなくてはいけなくなり、周りの選手だけではなく自分の得点力をしっかり引き出していこうと思いました」

今の四日市メリノール学院は下級生チームで、主力の多くが来年も3年生として残ります。これは来年3月の「U18日清食品トップリーグ2026入替戦」を戦う上で有利な要素ですが、稲垣コーチに油断はありません。「若いチームですが、3年生が下級生を支えてくれているのはやっぱり大きいです。そういう意味では安心よりも不安の方が大きいですね」

それでもブロックリーグを4年経験した後で、「U18日清食品トップリーグ」の舞台に立つ準備は整ったと言えます。「ブロックリーグも素晴らしい大会ですが、やっぱりトップリーグに入りたい気持ちはすごくあります」と、稲垣コーチの声にも力が入ります。

中嶋選手も今から「U18日清食品トップリーグ2026入替戦」へのモチベーションを高めています。「3年生がいなくなってもメリノールらしさを失わないように。ケガしている人、ユニフォームを着れない人のために、一人ひとりが『自分がやる』という強い気持ちを持って戦えば勝てると思っています」

「今大会では絶対に全勝優勝するつもりで戦い、達成することができました。自分たちの代から入替戦が始まるのはチャンスだと思うので、絶対にU18日清食品トップリーグに出たいです。私たちは日本人だけのチームで、留学生がいるチームともっと戦いたいです。他のチームは『留学生には点を取られても仕方ない』みたいな戦い方をすると思うんですけど、私たちは留学生も止める、簡単にはやられないというディフェンスをやっているので、それをトップリーグの舞台で見せたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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