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U18日清食品リーグ

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U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF 男子 レポート
全勝で駆け抜けた九州学院(熊本県)「メンタル面がポイントになった」

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」の男子は、中国ブロック5県の代表チームと京都精華学園(京都府)、県立宗像(福岡県)、九州学院(熊本県)の8チームによって争われました。

京都精華学園は昨年、「U18日清食品トップリーグ2024」に出場し、1勝6敗と思うような結果は残せませんでしたが、当時の1、2年生が強豪チームとの試合で経験を積み、「トップリーグに返り咲く」を合言葉にチーム一丸となって優勝を目指しました。

これに対するのは九州学院です。日本人選手のみでサイズはなくても、巧みなスペーシングから高確率で決める3ポイントシュートが武器。多彩なセットプレーを採り入れ、日々の練習で磨き上げた組織的なオフェンスでリーグ制覇を狙います。

この2チームは開幕から連勝街道を突き進みます。そして11月23日、ともに5戦全勝の状態で首位攻防の直接対決が実現しました。

京都精華学園の山崎翔一朗コーチは「U18日清食品トップリーグに戻るためにも、この試合には必ず勝利したい」と意欲十分。九州学院の田中洋平コーチは、「我々は日本人選手のみで留学生のいるチームには高さで負けます。それでも戦い方を工夫すれば倒すことができます。それを試合で証明するのが目標であり、使命だと思っています」と語り、留学生を擁する京都精華学園に対して闘志を燃やして挑みました。

勝ったチームがリーグ優勝を当確にする一戦とあって、ティップオフ直後から激しい攻防が繰り広げられます。リバウンドやルーズボールでは激しく身体をぶつけ合い、得点が決まるたびにベンチを含めて盛り上がるなど、時間を追うごとに試合のボルテージは上がっていきます。

互いに譲らず63-63で迎えた第4クォーター。九州学院のキャプテン、山口幹太選手が3ポイントシュートを3本連続で決めるビッグプレーを見せてリードを奪うことに成功。最終的に92-81で九州学院が大きな一勝を挙げました。

九州学院は最終戦の県立宗像戦にも勝利し、全勝優勝を達成。田中コーチは「レベルの高いリーグ戦を全勝で優勝することができ、素直にうれしいです」と語り、胸に秘めた思いも明かしてくれました。「自分たちはサイズがありませんが、留学生のいるチームにも勝てるということを証明できました。日本人選手だけの他のチームに『こうすれば良いチームになれる』と示すことができたのはうれしいです」

また、優勝できた要因として「メンタル面がポイントになった」と田中コーチは明かしてくれました。「試合中にリードを奪うと気が抜けてしまう時間帯があり、逆にリードを奪われると集中力が高まって良いプレーに繋がるケースが多かった」と言います。

プロとは違い、高校生のメンタルは浮き沈みが激しいことを理解した上で、練習や試合を通じて「自信を持たせることが重要」と説きます。「技術、戦術はもちろんですが、心も鍛えた上で40分間を戦えるかどうか。そういった意味でも選手たちはよくやってくれたので、褒めてあげたいです」

そのメンタル面で大きな成長を見せたのが山口選手です。優勝を手繰り寄せた京都精華学園戦での3連続3ポイントシュートは、メンタル面の弱さを克服したことを証明するショットにもなりました。山口選手は今夏のインターハイの1回戦、東海大学付属相模(神奈川県)戦で7本の3ポイントシュートを放ったものの、1本も決められずチームも73-83で敗れました。大きな悔しさを味わった山口選手は8月以降、より一層と練習に励み「自主練でも人の倍以上はシューティングしてきました」と言います。その努力が結実しての「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」制覇に、「本当にうれしいです」と充実感を漂わせていました。

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」を制したことで、九州学院は2026年3月に「U18日清食品トップリーグ2026 入替戦」に出場します。後輩に思いを託す山口選手は力強いメッセージを残してくれました。「九州学院の強みである走力や外からのシュートを生かしながら戦ってもらいたいです。とにかく悔いを残さないように、思い切りプレーしてほしいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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