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U18日清食品リーグ

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森山優花と岩崎ひなた「実力をノビノビと出せるようになってきた」明徳義塾(高知県)

明徳義塾(高知県)の女子バスケットボール部は、創部3年目で初めて「U18日清食品ブロックリーグ2025」に出場しました。グループGのラスト2試合となった12月5日と6日には、聖カタリナ学園(愛媛県)、県立富岡東(徳島県)と対戦。全国の常連校を相手に自分たちの力を試しましたが連敗を喫し、3勝4敗の4位で大会を終えました。

聖カタリナ学園に69-83、県立富岡東には72-83で敗れたものの、スコア以上に健闘した印象の強い2試合でした。それはインサイドの柱である森山優花選手、シューターの岩崎ひなた選手を中心に、個々の持ち味を前面に押し出す戦いができたからです。

聖カタリナ学園との試合に敗れた後、森山選手は「試合序盤に感覚がつかめず、スタートの仕事ができなかった」と、岩崎選手は「良いパスをもらったのにシュートチャンスを逃してしまったことが何回かありました」と反省を語りました。しかし、森山選手はインサイドで身体を張り、苦しい体勢からのゴール下も決めきる勝負強さを再三見せ、岩崎選手は第1クォーターの3本成功を皮切りに3ポイントシュートを決め続けました。

それは初めての「U18日清食品ブロックリーグ2025」を戦う中で生まれた変化だと2人は口を揃えます。森山選手は「3年生になってから少しずつ、自分たちの実力をノビノビと出せるようになってきたと思います。それで自分たちより格上の相手にもチャレンジ精神でぶつかって、練習でやっている以上のプレーを出せるようになってきた感覚があります」と言います。

インサイドの要でありキャプテンでもある森山選手は、誰よりも身体を張り、そしてコート上で誰よりも声を出してチームを引っ張ります。3年間一緒にプレーしている岩崎選手は、「優花は1年生の時からぶつかり合いを怖がらずに戦っていましたが、3年生になって自分で行くだけじゃなく周りを使うプレーも上手くなって、リーダーシップもすごく発揮できるようになったと思います」と森山選手の成長を語ります。

激しいディフェンスからのトランジションが売りの明徳義塾は、ハイスコアゲームで打ち勝つチーム。その中でオープンになればすべてと言っていいほどの高確率でシュートを決める岩崎選手の決定力は絶対的な武器になっています。森山選手は、岩崎選手のシューターとしての成長をこう称えます。「四国ではどのチームと対戦しても警戒されて、簡単には3ポイントシュートを打たせてもらえないのですが、打つための工夫をすごくやっていて、マークされていても打てるようになっています」

岩崎選手は相手がフェイスガードで守っても自分のシュート力を生かせるようにシュートレンジを広げてきました。ここを森山選手は評価します。「練習でディープスリーをどんどん打つようになって、ハーフコート全体がシュート範囲ぐらいになって、しかも決まります。それだけ練習をして自分の武器にしたのは彼女のすごいところだと思います」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」で強豪に挑む中で、自信を得た部分も大きいですが、課題もたくさん見つかりました。岩崎選手が感じたのは、「どのチームもリバウンドやルーズボールを全員本気で追いかけること」と言います。「私たちもやっているつもりでしたが、できる時間帯とできない時間帯があるのが分かりました。リーグ戦を戦う中で、そこに差があることに体感として気付きました」

森山選手も同じことを感じていました。「リバウンドやルーズボールが大事だと分かってはいても、相手の方がリバウンドを取っているのを実際に体験して、『全国に行くチームはあれぐらいやるんだ』と個人個人の意識が変わりました。それをこの何カ月かで学べたことで、自分たちも変わっていると思います」

その意識の変化は、創部3年目で初めて高知県予選を勝ち抜き、ウインターカップ出場を勝ち取るという快挙に繋がりました。ただ、彼女たちの目標はさらに上です。強豪相手に善戦はできても勝ちきれないのは、激しいディフェンスはできても裏のスペースのカバーが疎かになるなど簡単に2点を与えてしまう連携ミスがまだあるから。それを2人は課題ではなく伸びしろととらえ、さらなる成長のモチベーションにしています。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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