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U18日清食品リーグ

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小山龍人「どんなことにもまず気持ちから」東北学院(宮城県)

12月7日、東北学院(宮城県)は、「U18日清ブロックリーグ2025 グループA」の最終戦で北陸学院(石川県)と対戦しました。84-91で敗れたものの、全勝優勝の北陸学院に最後まで食い下がる健闘を見せました。

試合の出だしは互角のスタートとなりましたが、第2クォーターに入ると北陸学院の強度の高いディフェンスに苦戦し、得点が止まってしまいます。それでも後半に入ると身体を張った守備で北陸学院のインサイドアタックを食い止め、リバウンドも確保。素早くトランジションに持ち込むことで、3点差にまで肉薄して第4クォーターを迎えます。

終盤までもつれる激闘は、勝負どころの決定力の差で東北学院が敗れることに。しかし、この試合の前まで、すべての試合を大差で勝利していた北陸学院と接戦を演じたことは、リーグ戦での成長を感じさせました。

東北学院は4勝3敗で大会を終えました。加藤真コーチは、「北陸学院のような力のあるチームに対して、できた部分をしっかりと評価して次に繋げていきたいです。3敗のうち、この試合以外の2敗はルーズボールの競り合いに負け、リバウンドを取られて競り負けました。その課題に対し、この最終戦で改善できたところはありました」と振り返ります。

全国上位の強豪である北陸学院にも通用した東北学院のスタイルについて、加藤コーチはこう語ります。「ウチは大きいチームではないのでリバウンドが課題ですが、40分間あきらめないで取りに行き、そこからトランジションを展開していきます。ただ、パスを回してオフェンスを作る時には変化をつける。同じテンポだと相手に構えられてしまうので、緩急を特徴にしています」

この緩急をつけたオフェンスを牽引するのが、キャプテンの小山龍人選手です。この試合でもスピードに乗ったドライブから得点を狙うだけでなく、状況に応じて冷静なゲームメークを見せました。

東北学院は190cm以上の選手がメンバー入りしていない小さいチーム。だからこそ、走る展開に持ち込んで積極的にドライブを仕掛けていくこと、相手の高さに屈しない強い気持ちを持って戦うことを重視しています。小山選手は語ります。

「身長的にリバウンドを相手に取られてしまうところはあるので、『走り負けてはダメだよね』という部分はあります。何回ブロックされたとしても、そこでアタックをすることやめたら終わりです。そして自分たちは『どんなことにもまず気持ちから』と、メンタルを大事にする考えが共通認識としてあります。そこをしっかり出せるように、自分が率先して声を出しますし、プレーで引っ張っていくことを心掛けています」

また、チームとしては小山選手を中心にオフコートの立ち居振る舞いも大切にしています。「今年はバスケ以前の普段の生活態度を根本から見直しました。地域とか周囲の方々に応援されるためには、そういう部分が大事ですし、良くなってきていると思います」

加藤コーチは、「今の3年生は私の考えを汲み取り、何が大切なのかを理解して活動してくれています。学校の中で応援されるチームを目指し、その積み重ねが『U18日清食品ブロックリーグ』やウインターカップに繋がっています」と、その効果を語ります。

最後に小山選手は、後輩に向けて次のメッセージをくれました。「本当は優勝して『U18日清食品トップリーグ2026入替戦』の権利を勝ち取りたかったです。ここに出られないことは下の代に申し訳ないです。良い伝統を引き継いで、県内の強豪であり続けるように頑張ってほしいです」

今シーズンの東北学院は、オンコートとオフコートの両面で自分たちのやるべきことを確立することで飛躍を遂げました。この良き伝統を継続することで、さらなるステップアップを目指していきます。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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