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U18日清食品リーグ

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U18日清食品ブロックリーグ2025 グループB 女子 レポート
相手の対策を乗り越えた八雲学園(東京都)が全勝優勝

八雲学園(東京都)は平均104.2得点という超ハイスコアで「U18日清食品ブロックリーグ グループB」の全勝優勝を果たしました。

持ち味はファイブアウトの高速バスケ。186cmのテウ アダマ選手も含めた5人全員が、高い走力と基礎技術を持っているため、オールコートを駆けるトップスピードをほとんど削ぐことなくディフェンスをいなし、次々と得点を重ねることができます。松崎菜緒選手や川名漣選手など昨年の「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」優勝を主力として経験した選手が多いことも強みとなりました。

「すべての試合でオフェンスもディフェンスも徹底する」を合言葉に大会に挑んだ八雲学園のリーグ戦のヤマ場は、埼玉栄(埼玉県)、鵬学園(石川県)に快勝して迎えた第3戦目の日本航空(山梨県)戦でした。この試合も第1クォーターから31-18と好調なスタートを切った八雲学園でしたが、日本航空の185cmのセンター、アジェウォレ メルシー選手とマッチアップするアダマ選手がファウルトラブルに陥ったのです。

「本当ならアダマだけに頼らず、他の選手たちがヘルプに寄らなければいけなかったのですが、それができませんでした」とはキャプテンの松崎選手の言葉です。アダマ選手が5ファウルで退場しながらも78-77でなんとか勝利したこの試合で、チームは新たな課題を見付け、これを解消しながら以降も勝ち星を増やしていきました。

対戦相手は当然、八雲学園のハイスコアゲームを阻もうとあの手この手の対策を講じます。これを乗り越えることでチームは成長したと高木優子コーチは語ります。「相手にいろいろなディフェンスをされても、それに対応できるようになってきました。普段だとなかなか対戦機会のない他の都道府県チームと対戦できる、『U18日清食品ブロックリーグ』ならではの成長だと思います。もちろん練習でもいろんな対策はしますが、それはあくまで型であって実戦は違うものですから」

高木コーチも松崎選手も「リーグ戦での2連覇」や「入替戦への出場」といった具体的な目標は描かなかったと口を揃えます。ひたすらに目の前の勝負にこだわり、自分たちの強みを磨き、課題をクリアしながら進んでいった先に待っていた全勝優勝でした。

「U18日清食品トップリーグ」に出場経験もある札幌山の手(北海道)は、全勝同士で迎えた八雲学園との最終戦を落とし、6勝1敗の2位に終わりました。主力で最も背の高いのが172cmの大森伊月選手というスモールチームですが、華麗なモーションオフェンスと粘り強いディフェンス、そしてチームのアイデンティティである、ルーズボール、リバウンドなどの「ニュートラルボール」を取りきる強さを発揮し、初戦の日本航空戦、翌日の星槎湘南(神奈川県)戦に連勝と好スタートを切りました。

エースの高橋優希選手は、次のように大会を振り返りました。「今年はインターハイに出場できず、自分たちが北海道以外のチームにどれだけ通用するのかが全然分からなかったのですが、八雲学園さん以外には自分たちのバスケが通用するということが分かったのでよかったです。関東の強いチームと対戦できる貴重な経験の中で、すごく良い経験ができました」

町田瑠唯選手や長岡萌映子選手とともに高校3冠を達成したOGの高田汐織コーチ、そして長年チームを指揮してきた上島正光コーチという頼もしいタッグの下、すべてのゲームを敵地で戦うというハードなリーグ戦をこなした経験は、下級生の多いチームの今後にしっかりと生きてくるはずです。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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