• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

NEW

U18日清食品ブロックリーグ2025 グループA 男子 レポート
「試合で成長したところを出せた」北陸学院(石川県)

北陸学院(石川県)は過去2年は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ」に出場し、昨年は全勝優勝を果たしています。大会方式が変わった今年はリーグ戦の試合数が4から7へと増え、東北のチームを中心とするグループAを戦うことになりました。

夏のインターハイでベスト8進出を果たした北陸学院は、実績でグループAのライバルを上回っており、リーグ戦に臨む時点で目標は全勝優勝、そして来年3月の入替戦に勝って「U18日清食品トップリーグ」出場を勝ち取ることでした。内容の面ではインターハイ後に取り組んできた1対1のディフェンスとトランジションをどこまで高められているかを、実戦で試すことになりました。

また1年生の留学生、ファディペ バヨ ジョシュア選手がまだ北陸学院のバスケにフィットしきれておらず、204cmの高さを持ちながらも小さくてスピードのある選手に対するディフェンスが課題となっており、そこを個人として改善し、チームとしてもカバーする必要がありました。

グループAには留学生を擁するチームがいませんでしたが、ジョシュア選手のフットワークを鍛える意味では好都合でした。濱屋史篤コーチは、「習志野市立習志野(千葉県)や県立能代科学技術(秋田県)といったファイブアウトで頑張るチームに対して、夏に鍛えたフィジカルとスピードが通用するかを試す良い機会になりました」と言います。

北陸学院は去年に初めての留学生、アーロン リビングストーン選手を迎え入れ、今年入学したジョシュア選手が2人目となります。北陸学院は戦術的に緻密なバスケを目指していますが、留学生は言葉の壁があり、文化の壁もあって、そのスタイルを習得するのは簡単ではありません。そういう意味でも「U18日清食品ブロックリーグ2025」は、留学生のチームへの順応を高めるのに役立ちました。

小野選手は「僕たちは日本一を目標に掲げているのですが、留学生とのコミュニケーションが上手くできない難しさがあって、思ったようにチームが成長していない感覚もありました。そこで留学生とのかかわりを意識して、少しずつでも会話を増やしてきました」と、チームの変化を語ります。

留学生がいるのは2年目とあって、慣れもありました。「去年は僕たちも初めての経験で何も分かりませんでした。リアクションだったりジェスチャーだったり、練習中に分からないなりにコミュニケーションを取って、練習後にまた頑張ってアドバイスを伝えていました。今年は2年目なので、ただ考えを伝えるだけではなく、どういう声掛けをすると受け入れやすいかなど分かってきました」と小野選手は手応えも得ています。

12月7日の最終戦、敵地で東北学院(宮城県)に91-84で勝利して、全勝優勝を決めました。「あの試合、ジョシュア選手がオフェンスリバウンドを取った後にステップを踏んでシュートを打ったシーンがありました。それは僕と長谷川(蒼)選手がずっと教えてきたプレーで、トラベリングにならずしっかり得点できたのは初めてで、一つのプレーではあるのですが試合で成長したところを出せて、僕たちもうれしかったです」

3月の「U18日清食品トップリーグ2026入替戦」を勝ち抜けば「U18日清食品トップリーグ2026」初出場が実現します。

「本当は自分たちが入替戦を戦ってU18日清食品トップリーグに出場したいという気持ちがすごくあるのですが」と小野選手は笑い、こう続けます。「でも、このチームには2年連続でU18日清食品ブロックリーグで優勝した経験があります。それを生かしてしっかり勝って、U18日清食品トップリーグに出場してほしいです」

濱屋コーチも入替戦について「絶対に勝ちたいという気持ちがあります」と言い、その意義をこう語ります。「注目度がとても高い大会なので、支えてくださる方々の恩返しという意味でも、是が非でもU18日清食品トップリーグに行きたいです」

「今は目前に迫ったウインターカップに集中していますが、それが終わったらすぐ新チームでの試合も遠征もありますから、今回のメンバーに入れない下級生の選手たちは今のうちに準備しておくことがスタートダッシュになります。入替戦を意識してメラメラしています」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る