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U18日清食品リーグ

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U18日清食品ブロックリーグ2025 グループC 女子 レポート
創部2年目の福井工業大学附属福井(福井県)が迎えた飛躍の年

福井工業大学附属福井(福井県)は創設2年目の新鋭チームです。チームを率いるのは、県立足羽(福井県)を33年間指導して全国の常連に育て上げ、年代別の日本代表コーチも務めた林慎一郎コーチです。県立足羽を退任した後、「日本一を目指したい」と女子バスケットボール部を立ち上げた福井工業大学附属福井に招聘されました。

「県立足羽に居た時から、学校の先生ではありましたがバスケにおいてはプロ的な意識を持って、やるからには勝負したい、勝ちたい、という気持ちでやってきました」と林コーチは言います。チーム創設から2年目の今年、選手はまだ2年生と1年生しかいませんが、林コーチの堅守速攻を体現したチームはインターハイ出場を勝ち取り、「U18日清食品ブロックリーグ2025」にも初出場。リーグ戦の最中に行われた予選を勝ち抜き、ウインターカップの初出場も決める飛躍の1年となりました。

福井工業大学附属福井のバスケは堅守速攻。U18年代でもピック&ロールが多用される今、原点回帰のパッシングゲームの質にこだわります。林コーチは「ドリブルよりパスの方が絶対に速い。もちろんピックもやりますが、日本人の特長にはパッシングが合っていると思います」と語ります。

キャプテンの小池昌鈴選手は、1年生だった去年からチームリーダー、そしてエースの役割を担っています。中学校の遠征で林コーチから声を掛けられたのが福井工業大学附属福井に来たきっかけでした。創設メンバーとして、2年目で全国レベルまで来た自分たちの急成長について、「林コーチの教え方が良いのはもちろんですが、意識の面も指導してくださって、ここまで誰一人やめることなく、楽しいこともしんどいことも全員で一緒にやれているのが大きいと思います」と振り返ります。

そうやって築き上げてきた福井工業大学附属福井のバスケを小池選手は「マンツーマンのディフェンスでまずは守りきる。サイズは結構あるのでリバウンドでは絶対負けない。そしてとにかく前に走る。ボールがもらえなくてもとにかく走って、ボールより前を走るぐらいの意識で。強い相手にはなかなかブレイクが出せないと思うんですけど、それでもブレイクを出せるチームになるのが目標です」と説明します。

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループC」では、インターハイで負けた昌平(埼玉県)との再戦が実現しました。第4クォーターにひっくり返されて77-80の逆転負けという結果になりましたが、インターハイでは15点差で負けていた相手に、2カ月後に互角の勝負ができたことは自信になりました。福井工業大学附属福井は他の試合をすべて勝利し、6勝1敗で昌平と日本航空石川(石川県)と並びましたが、当該チーム同士の得失点差によりグループC優勝を決めました。

急成長を続ける下級生チームは、ライバルから見れば脅威です。他のグループで優勝したチームは3月の「U18日清食品トップリーグ2026入替戦」を見据え、3年生不在で今年のメンバーがそのまま来年も継続となる福井工業大学附属福井を警戒しています。

それでも小池キャプテンは「メンバーが同じだから他のチームより強いとは思っていません」と言います。「リーグ戦を通してチームが良い経験を積んで成長できたとは感じています。ですが、良くなってきたからこそ『ここで油断しちゃダメだ』とすごく思っています。そういう隙ができた瞬間に絶対に落ちると思うからこそ、緊張感はずっと持っていたいです」

この2年間で良いペースで自信を積み上げ、福井工業大学附属福井は飛躍の時を迎えようとしています。小池選手はその舞台へと思いを馳せて、こう語りました。「正直、2年生の時点でここまで勝てるとはあまり想像していなかった部分はありますが、高校生になる時から桜花学園(愛知県)や京都精華学園(京都府)と戦ってみたいという気持ちはずっとありました」

「入学する時点で1年生だけのチームでしたが、林コーチの下でなら全国でも勝てるチャンスがあると思ったから、みんなここに集まってきました。今はいろんな経験をさせてもらって、U18日清食品ブロックリーグにも出場できて、自分たちへの自信はすごく高まっています。日本一になれる力はあると思っているから、U18日清食品トップリーグで勝負したいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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