陰の仕事こそが自分の生きる道──そう言わんばかりの活躍で鳥取城北(鳥取県)を支えるのが、#7 小田昂明選手(185cm/3年)です。全国区のパワーフォワードとしては小柄ですが、リバウンドの嗅覚に優れ、インサイドで体を張り、声でチームを盛り上げる、まさしく仕事人です。
8月22日に国立代々木競技場 第二体育館で開幕した「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」の男子初戦に登場した鳥取城北は、同大会初出場の柳ヶ浦(大分県)と対戦。エースの福元源士選手(179cm/3年)らガード3人をケガで欠く難しい試合展開を強いられ、57-67と悔しい敗戦を喫してしまいました。
序盤から試合を優位に進めたのは柳ヶ浦。ファデラ ママドゥ選手(207cm/3年)の3Pシュートやブロックショット、桃宇航大選手(171cm/2年)の得点などで、鳥取城北は第1クォーターから9-18と先行されます。それでも第2クォーター、第3クォーターはフィリモン ホムタワ タルモン選手(202cm/2年)や植田涼平選手(182cm/2年)らの得点で何とか付いていき、第4クォーター残り3分で5点差(55-60)まで肉薄。一時は15点近くビハインドを負いながらラスト10分間で猛追を見せたのです。その過程で小田選手もリバウンドやドライブなどで奮闘し、約35分のプレータイムで8得点、8リバウンド(オフェンスリバウンド5本)。
「柳ヶ浦は留学生のママドゥ選手が起点なので、そこを抑えつつ自分たちが守って点を取ろうという意識をしました。この試合は福元選手がいなくて、いつもは彼に任せ切りになってしまうところもあって。今後もエースがいない中で試合をすることもあると思うので、僕たちが起点となってゲームを作ること考えながらやっていました」
こう意気込んで初戦に臨んだ小田選手。オンコートでの活躍以外にも、ベンチから常に声を出して仲間を鼓舞し、時には自ら作戦ボードを手にして指示を出す場面も。「チームを良い雰囲気にし続けることをコート外では意識しています。2年生の頃も少しはしていましたが、3年生になってより声かけなどをやっていこうと思うようになりました」と言い、特にこの試合については「地元のチームということもあって気持ちと気合が入っていて、絶対に勝ちたかった」と続けました。大分県出身の彼にとって、やはり地元の強豪校との対戦には特別な思いがあったのです。
コート内外でチームを支える裏方に徹している小田選手。それでもまだ高校生です。「自分も華やかなプレーをしたいと思ったことなどはあるか?」。そう尋ねると、彼は少し考えて、「華やかなプレーをしたいという気持ちもあるけど、やっぱりそこはしっかりと抑えてチームに貢献できるような、チームを勝ちに導けるようなプレーを考えています」と話しました。「リバウンドなどの泥臭いことをこなして、かつ点を取るのが自分の仕事」。中学時代も高校時代もそのスタイルは変わりません。そして、そうやって自身の価値を証明してきたからこそ、今、鳥取城北でスターターを任されるまでになったのです。縁の下からチームを支えることは、バスケットボールキャリアを通じて彼の矜持となっているのです。
初戦は悔しい敗戦となりましたが、まだ試合は続きます。明日は藤枝明誠(静岡県)との対戦。是が非でも勝ちたい2戦目に向け、小田選手はこう意気込みました。
「絶対に明日もプレースタイルを変えずに、守って走って点を取って、勝つことだけを考えてやっていきます」
明日はコート内外での小田選手の奮闘にぜひ注目を!
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