男女各8チームのU18世代トップチームが、世代最強の称号を目指す「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」。ここではその出場チームと注目プレーヤーを紹介していく。第11弾は、東山(京都府)とエースの中村颯斗(3年)を紹介する。
東山にとってこの夏は、自分たちの課題と向き合い、秋から冬にかけて勝つべく準備を重ねた期間だった。6月6日のインターハイ京都府予選決勝。京都精華学園と対戦した東山は66-85で完敗を喫し、本戦出場を逃した。現役生にとっては初めての全国大会がない夏──彼らは同じく激戦区の予選で敗れた福岡第一(福岡県)や桜丘(愛知県)らと練習試合を行い、選手個々でも中村が「FIBA U18アジアカップ2026」に、佐藤久遠(2年)が「FIBA U17ワールドカップ2026」に出場するなど、それぞれの場所で成長を期した。
京都府予選時には「バスケットボールの技術というよりも準備や取り組む姿勢で注意しなければならないことが多過ぎました。リーダーシップを取れる人間がいなかったのが課題で、日々の積み重ねの部分がうまくかみ合っていませんでした」(大澤徹也コーチ)と、チームはちぐはぐだった。
しかし、逆に府予選での負けは「チームにとって必要な負けだった」と大澤コーチは振り返っており、敗戦によって気付かされたことも多かった。その結果、徐々にチーム状況は上向き、春から夏にかけて経験を積んだ下級生も本格的にローテーションに絡んできた。特にポイントガードの吉本拓志と中川宗之助(いずれも1年)は、この「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」でもカギを握る存在となるだろう。
大澤コーチは「優勝を狙いながらインターハイに出られなかった悔しさを晴らし、全国での経験値を上げていきたい」と今大会のテーマを語る。その上で、「プライドを持って戦い抜きたい」とし、今年度はまだ全国大会未経験のチームに自信を植え付けていくことも目的の一つとした。
中でも、3年生となった中村にはエーススコアラーとしての役割だけでなく、リーダーとしてチームを率いる責任も求められる。点を取るだけでなく、司令塔としてチームを動かしていくべく試行錯誤した春先は、自身の持ち味を見失いかけた。「去年は(佐藤)凪くんがポイントガードとしてゲームをコントロールしてくれていたので、自分はシュートを打ってそれを決めるだけでした。でも、今年は自分でクリエイトして味方を生かさなければいけないと考えてパスを優先してしまったり。そう考えて自分の一番の良さを忘れてしまうことがあって、いろいろと難しく考え過ぎていたと思います」と振り返っている。
その迷いを吹っ切って戦った6月の近畿総体では、たとえシュートが外れても打ち続ける中村らしいマインドを取り戻した。先日閉幕した「FIBA U18アジアカップ2026」も、最後の3試合で順に17得点(対ニュージーランド)、13得点(対フィリピン)、30得点(対イラン)と得点力を光らせている。この「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」でも、中村の爆発的なスコアリングと、チームを率いるリーダーシップに注目したい。
8月29日(土)、30日(日)アダストリア みと アリーナ開催のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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