8月29日、アダストリア みと アリーナで行われた「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」。試合ごとに観客数が増え、最終試合が始まる前には、会場の熱気が溢れるほどの賑わいでした。「U18日清食品トップリーグ」3連覇を狙う福岡大学附属大濠(福岡県)の注目度の高さからでしょうか。その福岡大学附属大濠を75-66で打ち破ったのが藤枝明誠(静岡県)です。インターハイ王者からの1勝は、チームとしてやってきたことが間違っていない――と自信につながる大きな1勝になりました。
序盤から、藤枝明誠の積極的なアタックが福岡大学附属大濠のディフェンスを突き破ります。#9 高平爽太選手(175cm/3年)を中心に思い切りの良いドライブが決まり、ルーキーの#7 平岡泰介選手(190cm/1年)もその勢いに続き、前半終了時点で39-22と大きくリードします。
そのまま二桁リードをキープしていた藤枝明誠。しかし、さすがは2連覇中の王者。残り4分で8点差まで追い上げられました。それでも、#15 アメー エマニュエル・チネメルン選手(200cm/3年)の連続得点や執念のリバウンドで猛追を凌いだ藤枝明誠。リーグ戦初白星を手にしました。
金本鷹ヘッドコーチによると、前半は新しく取り組んでいるパッシング、カッティングを主体としたオフェンスが機能したといいます。絶え間ないオフボールムーブが福岡大学附属大濠ディフェンスのズレを生み出し、良い形でシュートを打つ場面がたくさんありました。さらに、このリーグで取り組んでいる「負けないディフェンス」も奏功。チーム全体で17スティールを奪い、福岡大学附属大濠に24個ものターンオーバーをさせたことが、強固なオールコートディフェンスのたまものと言えるでしょう。金本ヘッドコーチも「藤枝明誠らしさを表現してくれた。合格点」と納得顔です。
23得点、7アシスト、6スティールでけん引したキャプテンの高平選手は「リーグ戦は1勝が大切になってきます。(福岡大学附属大濠は)インターハイを優勝していますが、相手にフォーカスせずに、自分たちがやるべきことを全員が共通認識を持って挑みました」と自分たちに矢印を向けます。第2クォーターには、相手ディフェンスを置き去りにするドライブでバスケットカウントカウントを獲得する場面もありました。
高平選手が効果的にドライブを仕掛けたおかげで彼や他の選手にも引力が生まれ、アウトサイドのプレーヤーが気持ちよく3Pシュートを打てていました。もっとも、この試合は19.2%(26本中5本成功)だった確率が上がってくれば、オフェンスがより波に乗れそうです。
ただ、勝ってもなお、高平選手は後半追い上げられたことを「後半は相手に合わせてしまった部分がありました。メンタルの部分で甘さが出たと思います」と反省します。結果で周囲を納得させ、常に高いレベルを求め続けるからこそ、彼はチームから信頼されるのでしょう。金本ヘッドコーチが「精神面でも数字でも引っ張ってくれている」と全幅の信頼を置くのもうなずけます。
そんな藤枝明誠の活躍に、偉大な先輩もエールを送ります。試合中継の解説で来ていた、地元・茨城ロボッツの赤間賢人選手は「ディフェンスの強度が入りからすごく高くて、40分間維持しているのも良かったです。インターハイで出た課題をU18日清食品トップリーグで改善して、さらに成長して頑張ってほしいです」と感慨深げに話し、応援していました。
週末のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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