9月6日、北海道栄(北海道)が「U18日清食品トップリーグ ディビジョン2 グループD」の初戦を迎えました。北海道栄は「U18日清食品リーグ」初出場。駒澤大学附属苫小牧(北海道)の「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループB」優勝により、今年は北海道の出場枠が拡大され、インターハイ予選で3位だった北海道栄にもチャンスが巡って来ました。
北海道外への遠征機会が年に数回と限られているチームにとって、複数の試合を通して課題に向き合うことのできるリーグ戦は格好の強化の場となります。木村匡宏コーチは「ウチのように全国に行けなかったチームでも全国レベルを肌で体感できることがありがたいですし、選手たちにとっても大きなモチベーションになっています。まずは参加できることに感謝の気持ちを持ち、1試合1試合課題を持って臨もうと思います」と語り、下級生を積極的に起用する布陣で初戦の桜丘(愛知県)戦に臨みました。
1年生が2人、2年生が1人という若いスターティングメンバーの最前線に立ち、コート内外で絶え間なく声を張ってチームを牽引したのが、藤野文太選手とともにキャプテンを務める佐藤冬麿選手でした。コーチが話していると勘違いしてしまうほどに明確かつ厳しい声掛けをする佐藤選手は、強い気迫を持って高校ラストシーズンを戦っている選手です。
桜丘は春の交歓大会で毎年対戦し、選手の特徴や戦い方をよく知る相手。北海道栄はチームが伝統とする粘り強いディフェンスから自分たちの流れを作っていきます。8-15で始まった第2クォーターは、ポイントガードの佐藤選手が鋭いペイントアタックやそこからのキックアウトでオフェンスのリズムを作り、1年生の佐藤遼旺選手もそれに呼応するようにフローターや3ポイントシュートを沈めることで、1点差にまで詰め寄りました。
第3クォーターに入るとディフェンスのギアを上げた桜丘の激しいプレッシャーディフェンスに煽られ、ターンオーバーからの失点を重ねたことで、このクォーターは6-33と突き放されます。しかし、シーズン全体を見据えてこの試合を戦う北海道栄は決して折れません。3年生を中心にお互いに声を掛け合い、プレーを確認したり鼓舞したりし続け、点差が大きく離れても「この試合からできるだけ多くのものを学び取ろう」という明確な意志を最後まで示し続けました。
第4クォーター終盤に5ファウルで退場となった佐藤選手も、ベンチで最後までリーダーシップを発揮しました。「今までやってきたバスケをどれだけ必死にできるかがこの試合のミッションでした。第2クォーターの後半からディフェンスが当たって、スティールからブレイクが出たところは良かったんですけど、最後までそれをやり切れず点差が広がってしまったので、北海道に帰ってしっかり対策を練りたいです」
インターハイ予選を区切りとして主力の3年生が数人引退したチームは現在、下級生をチームにフィットさせる過渡期にあります。自身も下級生の頃から主力でプレーし、昨年は念願の全国大会にも出場した佐藤選手は、彼らにこの大会を通してたくさんのものを吸収してもらいたいと考えているからこそ、積極的な声掛けをしています。
「2年生は1年、1年生はまだ2年あるので、試合に出ていないメンバーも含めて意識を変えさせたいと思っています。自分たち3年生はもうすぐ引退ですが、次の代に伝統を残していくために常に声を出していこうと目標を立てているんです。まずは2年生にそこに乗っかってきてほしいなと思っていて、少しずつそういう状況になってきているので、それを今後のリーグ戦でさらに高められたらと思っています」
高いリーダーシップと確かなスキルを持つ佐藤選手ですが、長年続けてきたバスケは高校で一区切りさせる予定です。「僕だけでなく他の3年生もバスケを続けないので、今に懸ける思いは歴代の先輩よりも強いと思います」と力を込め、その思いをコートで全力で発露させています。
高校時代、大学時代と連続で日本一に輝いた経験を持つ木村コーチは、彼の今どき珍しい熱血漢ぶりを好ましく思いつつ、まだまだ伸びしろがあると言います。「勝ちたい、自分がやりたい、という強い思いはゲームを劇的に変える力もありますが、逆に壊す力もあります。そういうことを理解し、状況を判断して行動できるようになればもっと良くなると思います。あともうひと伸びに期待したいですね」
最初で最後の「U18日清食品トップリーグ」に全力を注ぐ佐藤選手が、最後の一戦まで成長し続けることができれば、若いチームは今まで以上に高い場所にたどり着けるはずです。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」 は、チケットのご購入・お申込なく、どなたでもご観戦いただけます。ぜひ会場で熱い応援をお届けください!
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
※「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」のチケットについては、チケット概要の通り、ご購入・お申込(中学生以下は無料)を受付しています。JBA LINE公式アカウントを、お友だち追加してチケットをご購入・お申込ください。また、日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを放送・配信でもご観戦ください。
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」放送・配信情報
この記事をシェアする