9月12日(土)、光泉カトリック(滋賀県)は「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループF」初戦で、岡山商科大学附属(岡山県)と対戦しました。第1クォーターこそ17-17と競りましたが、その後はクォーターごとに2桁の点差を付けられ、58-98で敗れました。攻守の強度が低く、運動量も少なく、リバウンドやルーズボールへの執着心も出せず、ただただ相手に圧倒される完敗でした。
光泉カトリックの3年生にとってこの試合は、長いオフを取った後で久々となる実戦でした。進路に向けた準備やテストが一段落したことでの気の緩みがあり、それは寺田均コーチから指摘されていたのですが、軌道修正ができていませんでした。
その結果が、3年生の多くが「この3年間で一番ダメなバスケをやってしまいました」と振り返る大敗となりました。試合後、これまでにないほど長いチームミーティングを行い、選手同士で意見を出し合い、「こんな不甲斐ない試合は二度とやらない」と誓ったそうです。
その翌日の米子松蔭(鳥取県)戦で、光泉カトリックは見違えるようなバスケを展開します。28-16と先手を取った第1クォーターで攻守に目立ったのが、フレミング アレキサンダー選手でした。サイズのない米子松蔭に対して190cmの身長とリーチを生かしたディフェンスでリムを守り、リバウンドを取るとそのまま速攻の先頭を走ることで光泉カトリックの『全員速攻』を体現。2本のアリウープも飛び出し、チームを勢い付けました。
「昨日は本当に不甲斐ない試合でした。オフがあったのは言い訳にしかなりません。立ち上がりは悪くなかったのですが、相手がゾーンディフェンスをしてきた瞬間にミスが増えました。相手に流れを持っていかれた時こそ『取り返すぞ』という気持ちを出さなければいけないのに、気持ちの部分でも負けてグダグダになってしまい、情けなかったです」
ミーティングの内容はメンタル的なことが多かったそうですが、ゾーンディフェンスの対策もあらためて確認されました。米子松蔭戦でも相手がゾーンを敷いてきた時に、そこで確認したオフェンスが遂行できています。「今日もミスはあったのですが、気持ちの面では僕個人としてもチームとしても、昨日と全く違ったのが良かったです」
アレクサンダー選手がファウルトラブルでプレータイムの少なくなった第2クォーターも、光泉カトリックの勢いは止まりませんでした。序盤の大量ビハインドを受け、焦ってオフェンスで取り返そうとする米子松蔭に対し、粘り強く守ってトランジションに転じる形でリードを広げていきます。
53-26と大量リードで迎えた後半も、光泉カトリックは攻守ともに集中を保ち、全力プレーを続けます。その結果、133-60という大差での勝利となりました。それでも試合後のアレクサンダー選手は、得失点差については何も意識していなかったと言います。「目の前の1プレーを全力でやるだけでした。僕だけじゃなく、全員がそうだったと思います」
アレクサンダー選手は、前日のチームミーティングでの一番の学びを「練習での姿勢です」と語ります。「練習から小さなミスが多くなっていて、練習でミスしていたら試合でちゃんとできるわけがありません。練習から強度を上げて、その中でミスをしないように。そういう毎日の取り組みをこれから続けていくと決めました」
スコットランド人の父、日本人の母を持つアレクサンダー選手は、高さとリーチがありながら速攻の先頭を走るスピードと運動量が特徴です。「ディフェンスもリバウンドも走ることも僕の仕事ですが、得点を決めることも役割です。これまでは周りにチャンスを作ってもらっての得点がほとんどだったので、もっと自分から動いての得点を増やしたいです」とアレクサンダー選手は言います。
派手なアリウープを連発してもあまり喜びませんが、「2本目はもともと違うフォーメーションだったのですが、相手の守り方を見てプレーを変えてパスを出してもらったので、頭を使ったプレーができたという意味で良かったです」と、アリウープでのフィニッシュよりチームメートとの『阿吽の呼吸』から形を作れたことを喜びました。
2日間での完敗と大勝は、チームにとって良い教訓となりました。敗戦から教訓を得て、それを生かして勝つことで自信を高めていく。自分たちのバスケを取り戻した光泉カトリックは、そうやって一歩ずつ進んでいきます。
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