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中山美澄「絶対にみんなで勝ち上がる」昌平(埼玉県)

スポーツ選手にとって、ケガほどつらいものはありません。ましてやそれが最終学年で、最後の大会にも出られないほどの大きなケガだとしたら、本人や家族はもちろん、コーチを含めたチーム全体が深い喪失感に覆われてしまいます。それでもチームは前に進まなければならず、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループB」に出場する昌平(埼玉県)は、まさにその状況にあります。

昌平では先発センターの選手がインターハイで膝に大きなケガを負い、高校バスケに終止符を打たざるを得なくなりました。彼女のポジションを受け継いだのは、同じ3年生の中山美澄選手です。

9月12日(土)に行われた「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループB」の初戦、千葉英和(千葉県)との競り合いを制した後、中山選手はこう言いました。「自分たちの流れに持ってこられなかった時に、チームでしっかり話し合って最後に逆転できたことは良かったです。すごく良い経験になりました」

これまでベンチスタートだった中山選手にとって、チームメートの離脱によって巡ってきたスタメンだからこそ、彼女の分も背負って戦いたいという思いがあります。「自分はもともとあまりシュートに行けないタイプで、今日もあまりシュートを決められませんでした。ケガをした子は積極的にゴールに向かい、シュートを決める選手だったので、自分も彼女みたいになれるように意識しています」

その成果は少しずつ出てきています。合わせのプレーからシュートを決め、チームオフェンスからディフェンスとの間合いを見極めて3Pシュートも打つ場面もありました。それは翌日の桐生市立商業(群馬県)との試合でも同様で、重たい展開でもチャンスを見極めて積極的に攻撃に参加していました。

ケガをした仲間のプレーを真似るだけではなく、あくまでも自分らしく、自分のできることに集中していくと中山選手は言います。「みんなが落としたシュートのリバウンドを一つでも多く取って、チームに良い流れに持ってくること。コート内で意見を伝えて雰囲気を立て直すことが自分の役割だと思っています」

チームのために献身的にプレーすると聞くと、おとなしいタイプという印象を受けますが、中山選手は「意外と意見を言う方です」と少し笑います。チームが苦しい場面になると自らの意見をしっかり伝えて、声の小ささが課題のチームに追い風を送り込む存在です。

チームとしても2回戦敗退に終わったインターハイの後、リバウンドとディフェンスにフォーカスしながら、何より自分たちで意見を出し合って、チームの雰囲気を作っていくことに取り組んできました。インターハイで思うような結果が出ず、大黒柱まで失ったショックから気持ちを切り替えて、昌平の選手たちは自分たちの成長を見据えて日々奮闘しています。

「私自身はプレッシャーを掛けられた中で、どれだけ強いフィジカルを発揮して、シュートまで持ち込めるか。チームとしては流れが悪い時に声が少なくなったり、ゴールへのアタックが減ってしまったりするので、そういうところを『U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2』で強化していきたいです」

そこにはケガでチームから離れざるを得なかった選手への思いもにじみます。「彼女はいませんが、それでもベンチにいると思って、みんなで勝ち上がる。彼女も含めて今年の昌平だから、絶対にみんなで勝ち上がるんだという気持ちでこの大会を戦います」

ケガをした選手がつらいのはもちろん、チームも大きな悲しみを味わいました。チームスポーツにはそのネガティブな感情さえも包み込む『優しい強さ』も必要になります。ケガした選手の分まで頑張る、その気持ちが中山選手を、そして昌平を、より強いチームへと引き上げます。

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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程

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