9月19日から3日間にわたり、グリーンアリーナ神戸で「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」の第3週が、開催されます。初日の第1試合は東海大学付属福岡(福岡県)と京都精華学園(京都府)の対決。今夏のインターハイ女子決勝の再戦とあって、会場には大勢の観客が詰めかけました。
インターハイ決勝では京都精華学園が60-51と逃げ切っていますが、この日は東海大学付属福岡が序盤から流れをつかみました。宮﨑優介コーチが「選手たちの中にリベンチマッチという意識がすごくあって、その強い気持ちがゲームの入りにつながったのではないかと思います」と話すように、#8 内田弓愛選手(3年/175㎝)の3Pシュートや#11 豊田麻莉選手(3年/160㎝)のカットイン、#10 工藤結心選手(2年/172㎝)の3Pシュートと、一人一人が強気に攻めて17−4と先行します。
ディフェンスでも、東海大学付属福岡は京都精華学園の強みであるインサイドを徹底して封じました。「インターハイでは(京都精華学園の)#15 石綿文選手(2年/187㎝)のところが誤算になりましたので、今回は時にスイッチしながら4番、5番ポジションを守ること、たとえボールを持たれるにしても持たれる位置にはこだわりました」と宮﨑コーチ。その指示に内田選手と#20 ニエ カディジャ ファール選手(3年/189㎝)が応え、簡単にはペイントエリアで仕事をさせません。
対する京都精華学園は、途中出場の#8 石井日菜選手(3年/163㎝)や#10 堀心優選手(3年/171㎝)が積極性を見せますが、12点ビハインドで入った第2クォーターもなかなか流れをつかめません。その間、東海大学付属福岡がじわじわとリードを広げ、38-19で前半終了。後半は「タイマーを計算しながらゲームコントロールするように指示したら、そこを意識しすぎて足が止まってしまった」(宮﨑コーチ)と、相手に流れを渡す時間帯もありましたが、それでも要所で豊田選手や内田選手がきっちりと得点。リードを保ったまま67-58で逃げ切り、東海大学付属福岡が夏の雪辱を果たしました。
この試合、勝利のキーマンになったのがカディジャ選手です。先に述べたディフェンス面での貢献に加え、14得点、13リバウンド、10アシストとトリプルダブルを記録。オフェンスでも周囲を生かす潤滑油として、貴重な働きを見せました。
カディジャ選手はインターハイ決勝で、5ファウルで退場する苦い思いを味わっています。だからこそ、この試合は冷静でした。
「自分より背の高い相手も、絶対ファウルをしないで守れるように練習してきました。シュートをされたら、自分はボックスアウト。周りのチームメイトが頑張ってボールを取ってくれるので、私はそこでファウルをしないことを心掛けました」
そんな冷静な状況判断が、周りを生かすアシストにもつながっています。「アシストは子どもの頃から好き。自分のシュートだけじゃなくて、味方がシュートを決めてもうれしいです」とカディジャ選手。宮﨑コーチも「本人が意識しているかはわかりませんが、よく周りからもNBAのニコラ・ヨキッチ(デンバー)のようなタイプと言われます。相手も間合いをあけて守ってくることが多いので、視野を広く取りやすい。そこを生かしてくれます」と評します。
ただ、カディジャ選手自身が憧れているのはヨキッチではなく、ケビン・デュラント(ロケッツ)とレブロン・ジェームズ(シクサーズ)とのこと。「2人とも、戦う気持ちがすごく強いからです」と、プレーだけでなく、メンタリティも見習っているといいます。
そうした「戦う気持ち」が強いからこそ、カディジャ選手は時に試合中に「イライラして、熱くなってしまう」場面もあると反省します。そんなときは「試合の合間に天井を見て、1、2、3、4、5、6と数えてから息を吹く。そうやって気持ちを切り替えることを教わりました」。独自のルーティンで、メンタルコントロールにも励んでいるようです。
冷静な状況判断と、熱い闘争心。その「両方が大事」と語るカディジャ選手は、今後も東海大学付属福岡のカギを握るでしょう。チームはこれで2連勝。強敵から大きな白星を手にし、勢いに乗って次戦に臨みます。
週末のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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