大阪薫英女学院の#6 細澤幸生選手(176cm/3年)の魅力といえば、冷静な状況判断から生まれるクレバーなプレーと、泥臭く愚直に仕事をこなすインサイドでの奮闘です。最上級生となった今年度は副キャプテンにも就任し、組織をまとめるリーダーシップもより強くなりました。
U17女子日本代表ではキャプテンも務め、すでにすばらしい選手であることを証明している細澤選手ですが、彼女は今、新たな武器の習得に励んでいます。
それが、3Pシュートです。
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」における細澤選手の平均3Pシュート試投数は、第3週の1戦目となった岐阜女子(岐阜県)戦までの3試合で3.7本(総試投数11本)。今夏に大阪府で開催されたインターハイでのそれが2.3本(3試合/7本)だったので、約1.5倍に増加しています。第3週の2試合目となった東海大学付属福岡(福岡県)戦でも計6本を試投し、3Pシュート以外でもミドルレンジジャンパーを積極的に放つなど、チャンスがあればアウトサイドシュートを狙っている印象を受けました。
「外のシュートを打つメンタルと決め切る経験を付けるためにも、この大会の中でしっかり狙っていこうと思っています。最終的なゴールは日本代表に入ることなので、そうなってくると私の身長だと将来的には2番ポジションや3番ポジションをやることになってきます。だから、将来を考えたときにも3Pシュートは重要です。それに、去年の3年生だった三輪美々良さん(大阪人間科学大学)が決めてくれていた中と外の得点を、今度は自分が意識してやるようにしています」
3Pシュートの習得は自身の将来のため、そしてチームの勝利のための取り組みなのです。
それでも、本日の東海大学付属福岡(福岡県)戦では、アウトサイドに意識が寄り過ぎたと反省も。「この試合は4番ポジションのところが狙い目だったんですけど、自分がもうちょっと中で点を取っていかないといけませんでした。ジャンプシュートや3Pシュートも決め切れずに、自分の得点が1桁(5得点)にとどまってしまったのが敗戦の原因でした」と細澤選手は話します。
終始接戦となった試合は、東海大学付属福岡のマッチアップゾーン気味の変則的なディフェンスに苦戦しながらも、要所で相手のターンオーバーを引き出してファストブレイクにつなげるなど、大阪薫英女学院らしさも随所に発揮しました。しかし、細澤選手が振り返るように、アドバンテージがあったはずのポジションでなかなか得点につながらず、逆に相手に突き放される展開に。最後まで粘ったものの44-57で悔しい敗戦となりました。
ただ、改革の途中にはうまくいかない時期が付きもので、それを乗り越えた先にチームの、個人の成長があります。
細澤選手とU17女子日本代表でもチームメイトとして「FIBA U17女子ワールドカップ2026」を戦った#7 大槻佳子選手(164cm/2年)は、細澤選手の3Pシュートに対する意識変化を以下のように話します。
「ジンさん(細澤選手のコートネーム)は4番ポジションですが、世界の同じポジションの選手は190cmを越えていたりと身長が高いです。だから、代表活動のときもポップからの3Pシュートを以前よりも多く打っていたし、高校の試合では留学生にマッチアップされることも多いので、そこでピック&ポップからの3Pシュートを打つ場面も多くて、そこは信頼してパスを出せています」
決して、細澤選手がいきなりハイボリュームシューターになったわけでも、なれるわけでもありません。それでも、ここで一本欲しいという場面で彼女が3Pシュートを決め切る力を身に付けられれば、大阪薫英女学院としてもオフェンスに強力な「引き出し」を加えることができます。
「練習中から試合を意識してムービングでシュートを打つようにしていますが、バランスが崩れたりしてまだシュートを落としてしまいます。スタンディングだったら10本連続成功などもできるようになってきましたが、そこをこれからも練習していきます」と細澤選手。
この「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」では、優勝を目指すと同時に、新たな武器の習得も彼女にとって大きな目標となっているのです。
週末のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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