9月20日(日)、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」第3週の2日目。グリーンアリーナ神戸で、桜花学園(愛知県)と四日市メリノール学院(三重県)が対戦しました。
同じ東海地区で、手の内を知り尽くした同士。今年2月の東海新人では四日市メリノール学院が劇的な勝利を収めましたが、6月の東海大会では再戦となりませんでした。稲垣愛コーチは「東海大会の前は、桜花学園ともう一度戦うイメージでみんな練習していたのですが、その前にうちが負けてしまってかなわなかった。だからこうして戦えることがうれしいです」と語ります。
さらに今夏、代表活動で顔を合わせた選手も少なくありません。桜花学園の#5 竹内みや選手(3年/161㎝)と#9 加地百花選手(2年/170㎝)、四日市メリノール学院の#6 伊藤 千寛選手(3年/172㎝)、#11 安井穂香選手(1年/169㎝)、#16 小林蘭選手(2年/175㎝)は、「FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2026」をともに戦ったメンバー。だからこそ小林選手は「絶対に負けたくなくて、いつもに増してみんな強い意気込みで試合に臨んでいたと思います」と明かします。
試合は予想にたがわず、白熱の展開になりました。桜花学園がリードし、それを四日市メリノール学院が僅差で追い掛けます。結果的には70-60で桜花学園が勝利したものの、四日市メリノール学院も第3クォーターや第4クォーターで何度も追い上げ、最後まで会場を沸かせました。
四日市メリノール学院にとって想定外だったのは、桜花学園のアウトサイドシュートの精度です。前半だけで4本すべてを決めた#4 勝部璃子選手(3年/177㎝)を筆頭に、チーム全体で20本中10本の3Pシュートを成功。四日市メリノール学院にとってはこの外からの30失点が、リズムをつかみながらも追い付けない足かせとなりました。
もっとも、桜花学園に3Pシュートを多く打たれたのは、ゾーンディフェンスなどを駆使してインサイドを厚く守り、相手の強みであるペイントアタックを封じたからでもあります。「ディフェンスの狙いは良かったですし、中ではあまりやられなかったと思います。それはアシスタントコーチの粟津雪乃(桜花学園高OG)のおかげですね」と稲垣コーチ。精華女子(福岡県)に完敗した第2週からの、確かな改善点です。
また、オフェンスでチームを引っ張ったのが、18得点を挙げた小林選手でした。連続得点で波に乗っていただけに、途中で肘の治療のためベンチに下がった時間帯は痛手でしたが、コートに立つ間は常に大きな存在感を見せました。
もともとリバウンドが持ち味で、高校入学後はさらに得点力も伸びてきた選手です。中学時代から指導する稲垣コーチは、「中学時代は、体のバネとか能力任せのところがありましたが、ひたむきに、実直にやるべきことをやれるようになってきてはいると思います。代表に入ったことも良いきっかけになって、特に今年は『エースになるんだ』という覚悟がちょっと出てきました」と評します。
小林選手自身も、2年生になって意識が変わったといい、「去年は先輩頼みで周りに支えられていましたが、今年は後輩も入ってきて、自分が支える立場になりました。責任感の大きさは去年と違うと思います」と自覚を口にします。
ただ稲垣コーチは、そんな小林選手にあえて合格点を出しません。
「得点力が伸びたといっても、まだまだガード陣のパスありきのところもあります。それに、一番大事なのはリバウンド。今日も気を抜いて竹内選手にリバウンドを取られる甘さがありました。まずリバウンド、そして得点。普通の選手ではないからこそ、私も高いレベルを求めたいと思っています」
小林選手も、自身の課題をこう口にします。
「ミスマッチでポストを突くことが自分の持ち味なのですが、そこで失敗すると、へこんで下を向いてしまうことがあります。それは絶対にないように、自分がミスをしても一番最初にディフェンスに戻って、下を向かずに声かけしたりリバウンドを頑張ったりしたいです」
得点もリバウンドを量産できる、将来性豊かな2年生。献身的なリバウンドを忘れず、下を向かないメンタリティを身につければ、絶対的エースとしてチームの中心に立つ日は近いはずです。
週末のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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