この夏、3年ぶりのインターハイ出場を果たした佐賀清和(佐賀県)は、「自分たちから仕掛ける」をテーマとして「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」に臨んでいます。
サイズのないチームだからこそ、貞松大コーチは選手たちにディフェンスの強度を求めてきました。「私たちは全国でもトップクラスに小さいチームです。そうなると、やはり強度を出さないと戦えません。小さくてもやれるところを、このコートで表現したいんです」
この日の相手となった千葉経済大学附属(千葉県)は、その強度を試すには十分な相手でした。試合開始から相手のプレー強度に押され、佐賀清和は自分たちのバスケを展開できません。自分たちが大事にしてきた攻守の切り替えでも後手に回り、相手のアーリーオフェンスから失点を重ねていきます。
42-94の大敗となった試合を「今回の試合の強度は、自分たちの練習の強度より完全に上でした」と振り返る貞松コーチですが、どこか手応えを感じさせる表情でこう続けます。「これが必要なんだと選手たちが気付いてくれたと思います。逆に言えば、気付けないとここからの試合も難しい。最後まで全力で戦ってくれた千葉経済大学附属には感謝しかありません」
キャプテンの濟木遥選手も、感じていたことは同じでした。「自分たちから仕掛けるというテーマだったのに、最初から相手のペースに飲み込まれてしまいました。切り替えの場面で前からプレッシャーを掛けて、速攻を防ぐディフェンスをやるべきだったのに、どんどん走られてしまいました」
それでも試合の中盤以降、佐賀清和に良い意味での変化が見え始めます。特に濟木選手は積極的にペイントへアタックを仕掛けるようになり、自らシュートを狙うだけではなく、ディフェンスを引き付けてキックアウトでチャンスを作る場面が増えました。
佐賀清和が大差が付いた状況でも『自分たちから仕掛ける』を実行し始めたことで、千葉経済大学附属もプレー強度を落とすことなく戦い続けました。結果は大敗でしたが、その中で自分たちの掲げるスタイルに立ち返ることができたのは大きな収穫です。
貞松コーチが選手たちに求めるものは明確です。「チームとしてやらなければいけないことと、自分がなりたい理想像。この両面をしっかりと持って前を向いてほしい。相手が強くてもチャレンジしてほしい。『相手が強いから私はやらない』とはなってほしくないんです」
どんな相手でも、自分たちから仕掛ける。その姿勢こそが今の佐賀清和に必要なものです。濟木選手は言います。「一人ひとりがもっとレベルアップをして、出ている時間帯は全力でプレーする。どんな相手だったとしても、自分たちからディフェンスの強度を上げて、試合の流れをつかめるようになりたいです」
全国トップクラスとの対戦で見えた、自分たちの現在地。小さなチームだからこそ、自分たちから仕掛けることで試合の強度を作り出す。強い相手を前にしても、受け身にならず戦い続ける。それが自分たちのバスケだと気付けたことで、ここから先の試合から得られるものは大きくなるはずです。
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
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