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U18日清食品リーグ

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岸天響と吉竹遥乃「ピンチはチャンス」倉敷翠松(岡山県)

9月23日(水)、倉敷翠松(岡山県)は「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループG」の3戦目で福岡大学附属若葉(福岡県)と対戦しました。ケガ人に加えて体調不良者も出たことで、博多への遠征メンバーにはスタメンの3人を含む主力の多くを欠いていましたが、延原慎コーチは「ピンチはチャンスです。だからこそ、多くの選手が新しいチャンスをつかむ今日はチャレンジしてほしい」とあくまで前向きでした。

だからこそ、選手たちの指示は、オフェンスでは「全員がファーストオプションのつもりで得点を狙え」で、ディフェンスでは「チャージを取られてもいいから思い切っていこう」でした。アグレッシブにスティールを狙って背後が空くミスを許容する一方で、プレッシャーを掛けるのが遅れるとベンチからは「逃げるな!」との声が飛びます。

昨年までの倉敷翠松は、オルショガブサヨ アヨミポシ選手の高さを生かすチームでしたが、 留学生不在の今は文字通りの『全員バスケ』を実践しています。「失敗しても良いから勝負しよう」というマインドが、チャンスを生かしたいという選手たちの熱量に合致します。一方で福岡大学附属若葉は前のめりな倉敷翠松のミスをは的確に突く効率の良さで主導権を握りますが、それはいつしか受け身のバスケになっていきます。倉敷翠松が序盤のビハインドを挽回した後、試合は一進一退の攻防となりました。

試合を通して攻守にチームを支えたのは、スタメンで2人残った2年生コンビの一人、吉竹遥乃選手です。吉竹選手は175cmのサイズと長い手足を巧みに使う、機動力があるタイプのフォワード。試合終盤に普段よりも多くボールを持って仕掛け、ポストアップから鋭いステップでのフィニッシュを次々と決め、ゴール下での守備とリバウンドでも奮闘しました。

「福岡大学附属若葉には去年のリーグ戦でも負けていて、今回は絶対に勝ちたかったです。でも自分の力だけでは無理なので、全員の力を合わせたいと思っていました。上手いプレーじゃなくて強いプレーをすることでチームを引っ張りたくて、それができたと思います」と吉竹選手は言います。

吉竹選手は2年生ですが、主力の責任感を一段階高めて『エースの自覚』を持ってプレーしました。「シュートが入らないこともあったのですが、弱気になったらもっと入らないし、シュートが決まったか外れたかより、自分のプレーができているかどうかを意識していました。チームも同じで、相手ではなく自分たちのペースで戦っていれば、最後は絶対勝てると思っていました」

「全員がファーストオプション」という戦い方は機能していましたが、接戦で迎えたクラッチタイムには『勝負を決める選手』が必要です。そんなエースの役割を吉竹選手が担い、さらに加わったのが3年生の岸天響選手でした。

岸選手は普段はベンチから出る6番手、7番手のシューターです。それでも戦力を多く欠いたこの試合では先発で起用され、プレーメークの役割も任されました。前半のシュートタッチはあまり良くありませんでしたが、尻上がりに調子を上げていきます。

岸選手は、この試合に懸ける意気込みをこう説明します。「私は普段は6番手か7番手で、いつも点を取れていなかったから、今回はまさに『ピンチはチャンス』だと思いました。いつもはパスを待って3Pシュートを打つのですが、本当は自分の持ち味はドライブです。今日はスタメンが何人かいない分、自分で攻めるチャンスをたくさんもらったので、絶対に自分でやりきる気持ちでした」

岸選手は相手の出方をしっかり見極め、それにより攻め方を選択できるのが特徴です。スピードで抜き去るドライブの後、相手がそれを警戒すれば3Pシュートを打ち、ダブルチームを送ればギリギリまで引き付けて逆サイドまでパスを届け、再びスピードで相手を抜き去ります。普段はキャッチ&シュートのチャンスを待つ選手が、試合終盤にアイソレーションで次々と得点を奪う。福岡大学附属若葉は事前に対策しようのない岸選手のプレーを止められません。

勝負どころの重要なポゼッションで吉竹選手と岸選手が得点を重ねたことで、倉敷翠松が89-84で競り勝ちました。全員の力を結集しての勝利に、歓喜の輪ができました。勝因は全員バスケであり、アグレッシブに戦ったことです。岸選手は「誰かがミスをしたら、その子を周りが引っ張り上げるように、チーム全体でカバーすることを心掛けていました」と言い、自分のパフォーマンスもそれで引き出されたと考えています。

「ピンチはチャンス」を文字通り実践したことで、大いに自信を得られた試合になりました。今後に向けても2人は、チームファーストの精神で戦っていくつもりです。岸選手は大活躍にもかかわらず、「スタメンよりも6番手か7番手で出て点を取って、試合にインパクトを与えられる選手になりたいし、『倉敷翠松はベンチの層も厚い』と相手チームに思わせたいです」と、自分の役割を全うすることを誓います。吉竹選手も「岸さんみたいなすごい選手がベンチに控えているんだから、私は思い切り良くプレーしてチームを引っ張ります」と、今後への意気込みを力強く語りました。

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