八王子学園八王子(東京都)は今夏のインターハイへの出場を逃しました。ここで3年生の多くが進学準備のために部活動を引退。2年生主体のチームとなって「U18日清食品トップリーグ ディビジョン2 グループC」に挑んでいます。
そのチームでキャプテンとして、またエースガードとしてチームを引っ張るのが狩野百香選手です。今年の1月にはU17女子日本代表の強化合宿メンバーにも選ばれた実力者で、八王子学園八王子の武市可奈子コーチは「今のチームは狩野が中心なのは間違いありません。彼女のゲームメークやフィニッシュがチームの生命線になっています」と絶大な信頼を寄せています。
この約3カ月間、ファンダメンタルから鍛え直してきた八王子学園八王子は、9月21日(月)に県立足羽(福井県)との初戦に臨みました。県立足羽の強度の高いディフェンスに対して、狩野選手は独特なリズムを刻むドライブで対抗。スコアラーの神長柚妃選手や留学生のジェン ンゴネ ディバ選手を生かしながらオフェンスを組み立てていきます。
しかし、公式戦の経験が浅いチームは序盤から劣勢に立たされ、最後まで自分たちの時間帯を作れずに55-89の完敗を喫しました。狩野選手は「自分たちのバスケを発揮できず、悔しい結果になりました」と唇を噛みつつ、それでも前を向きます。「試合の中で上手くいかないプレーが出ても、みんなで声を掛け合いながらすぐに切り替えることは最低限しっかりできました。今日はたくさん課題が見つかったので、また練習から頑張って、次の試合は勝ちたいです」
その言葉通り、狩野選手は積極的にチームメートとコミュニケーションを取り、劣勢を挽回するきっかけを何とかつかもうとし続けました。プレー面においても、自分のドリブルで一人をかわしてオフェンスで優位な局面を作るプレーを連発。相手のブリッツに捕まってのターンオーバーもありましたが、40分間を通して強気にプレーし続ける姿からは『自分がチームを勝たせる』という決意がうかがえました。
「試合はもちろん、練習から常に勝負にこだわっています。勝つことでバスケの楽しさや、うれしさを感じることができるので」と勝負事に対するポリシーを明かしてくれた狩野選手。この日、応援に駆けつけた母親の有紀江さんが、娘の負けず嫌いを象徴するエピソードを教えてくれました。
「コロナ禍でチーム練習ができなかった小学5年生の頃、自分で決めた練習メニューをクリアするまで家に帰ってきませんでした。そのメニューの一つに、『ホッピングで跳びながら縄跳びをする』という難しい技があり、それをクリアした時はさすがにビックリしました(笑)」
自分に高い要求を課し、それに向かって妥協なく努力する。狩野選手のそういった姿勢は今でも変わっておらず、体育館には誰よりも早く来て、誰よりも遅くに帰ります。さらに自宅では「バスケの試合を毎日2、3試合はチェックしている」と言うほど『バスケ漬け』の日々を送っています。
その原動力となっているのは「もっと上手くなりたい」という純粋な思いです。「代表の合宿に呼ばれた経験が今の自分に生きています。レベルの違いを痛感させられて、『このままじゃダメだ』と思うと同時に、もう一度、代表に呼ばれたいという思いを強く持ちました。それは絶対に実現させたいです」
自分で決めたことは、できるまでやり続ける──。これまで幾度となく壁を乗り越えてきた狩野選手は、これからも壁がどんなに高くても挑み続けていきます。
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
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