新潟産業大学附属(新潟県)は昨年のウインターカップで初のベスト16進出を果たし、今夏のインターハイでもベスト16進出と、全国の舞台で着実に結果を残しています。ですが、そのインターハイでは京都精華学園(京都府)に36-81と惨敗。加藤雅規アシスタントコーチは敗因の一つに「留学生の差が出てしまった」ことを挙げます。
その留学生としてチームの大黒柱を担うのが3年生のオラミデ デボラ ジェンファ選手です。身長は186cmですが、加藤コーチは「相手の留学生が彼女よりも大きいとゴール下で力を発揮できなくなる。それが大きな課題となっています」と言います。
その課題をどうクリアしていくのか。その意味で、9月22日(火)に行われた「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループC」の京都両洋(京都府)戦は、試金石となる試合になりました。京都両洋には190cmのギフト オノメ アレボ選手がいるため、ジェンファ選手はいつも以上に闘志を燃やして試合に入りました。
ナイジェリア出身のジェンファ選手は、身体能力やスピードも兼ね備えたセンターで、第1クォーターからハイポストでパスを引き出し、自らドライブで仕掛けるなど多彩なプレーを見せてオフェンスを牽引します。
新潟産業大学附属はジェンファ選手頼みではなく、日本人選手もアグレッシブにプレーします。ガードの梅村真彩選手のゲームメークで中と外を巧みに使い分けるオフェンスが機能し、山川心美選手や須藤花音選手が積極的に3Pシュートを狙っていきます。第2クォーターの最後には山川選手が逆転ブザービーターとなる3Pシュートを決め、32-30で試合を折り返しました。
ただし、外からのシュートが決まらなくなった第3クォーターにはジェンファ選手のファウルトラブルも重なり、京都両洋にリードを許す展開に。第4クォーターではジェンファ選手が9得点を挙げるなど挽回しましたが、最終スコア63-72でリーグ初戦を落としました。
加藤コーチは「遠征での試合が久々で、感覚がつかめずに噛み合わない部分がありました。それでも選手が最後まで粘り強く戦ってくれた良いゲームでした」と選手たちを称えます。ジェンファ選手も「オフェンスではチームで良い攻めができていた。私も練習してきたことを試合で出せました」と納得している様子でした。
そのジェンファ選手を1年生の時から一番近くで支えてきたのが、部長を務める須藤選手です。2人は1、2年生の時に同じクラスになり、部活以外でも多くの時間を共有してきました。須藤選手は「早く日本や部活に馴染んでもらいたい思いがあったので、どんどん自分から声を掛けました。そうしているうちにすごく仲良くなりました。ジャマン(ジェンファ選手のコートネーム)は少しシャイですが、おちゃらけた性格です」と笑います。
一方のジェンファ選手は須藤選手への感謝をこう語ります。「花音はめっちゃ優しい。日本語を教えてくれたり、これまでいっぱいサポートしてくれました。バスケでも動き方などを話し合って決めています」
3年生となった2人はリーダーシップを発揮しながら、チームをより強くすることを思い描いています。須藤選手は「今の3年生は2年生の頃から試合に出させてもらっていて経験値があります。その経験を生かしつつ、選手たちで細かい部分を話し合い、組織力が上がっている手応えがあります。このリーグ戦でより完成度を高めていきたいです」と自信をのぞかせます。
ジェンファ選手は「みんな頭が良いので、その指示に従えば自分も生きます。カバーし合うことが大事」と3年生同士の信頼関係を口にします。高校バスケ生活はあとわずか。固い絆で結ばれた2人は、力を合わせながら新潟産業大学附属をさらなる高みへと押し上げていきます。
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