米子松蔭(鳥取県)は2年連続2回目の出場となる「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループF」で、ここまで勝利がありません。むしろ、初戦の光泉カトリック(滋賀県)との試合で60-133、3戦目の岡山商科大学附属(岡山県)戦で52-119と、生田浩一コーチが「全国のレベルの高さを思い知らされました」と振り返る大敗を喫しています。
10月24日(土)に対戦したのは、昨年の「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループH」で優勝した県立宮崎工業(宮崎県)。留学生不在、地元の選手中心のメンバー構成ながら、オフェンスもディフェンスもやるべきことを高いレベルで徹底して強さを発揮する、生田コーチ曰く「我々のお手本とすべきチーム」です。
これまでの敗戦を受け、ディフェンスを鍛え直してこの試合に臨んだ米子松蔭ですが、その準備は県立宮崎工業に通じませんでした。試合開始直後、県立宮崎工業はチームルールを徹底できなかった選手をすぐにベンチに戻し、それでもチームの意思疎通が噛み合わないと見るや、試合開始わずか2分にもかかわらずタイムアウトを取ります。それと同時にオールコートプレスを仕掛ける徹底ぶりに、米子松蔭は飲み込まれてしまいます。
米子松蔭のガード陣は前からの強烈なディフェンスに捕まり、横にパスを出しても即座に次のプレッシングを浴びます。苦し紛れの縦へのパスを相手に奪われての失点が続きました。フロントコートにボールを運ぶのが精一杯の状況では自分たちのオフェンスを組み立てることもできず、前半で19-45と差を付けられました。
しかし、厳しい戦いになることは織り込み済み。米子松蔭の選手たちはハーフタイムに「ディフェンスからやり直そう」と、互いに鼓舞し合って後半に入ります。キャプテンの清家駿選手は「もちろん僕たちも勝つつもりで試合をしていて、それでも全国に出ているチームになかなか勝てないのが現状ですが、自分たちのやるべきことに集中しよう、自分たちのバスケをしようといつも話しています」と話します。
「だから今回も、点差は離れていたのですが、ディフェンスの強度を上げて声を出して、チームで守ってチームで攻めようと話しました。それで第3クォーターは良いバスケができたと思います」
また、清家選手は相手のオールコートプレスを打ち破るプレーを何度も見せました。「上手くフラッシュを使ってパスを引き出せばボールを運べます。最初はタイミングが合わなかったのですが、それを修正して少しは運べるようになったと思います」
県立宮崎工業もフラッシュを警戒していましたが、清家選手は自分をマークする選手が自分から目線を切る瞬間を狙ってダッシュし、自陣からパスを引き出します。オールコートプレスをかいくぐれば米子松蔭の数的有利ができるだけに、清家選手のその動きが何度か成功すると、県立宮崎工業のオールコートプレスの効き目が落ちました。第3クォーターだけを見れば17-19と互角に渡り合い、2年生シューターの羽島一輝選手が魔法のようなタッチで3Pシュートを次々と成功させて県立宮崎工業を慌てさせる時間帯も作り出しました。
最終スコアは44-85。またも大敗を喫した悔しさはありますが、チームは下を向かず、次へと切り替えます。清家選手は「このリーグ戦が始まって、練習中もしっかりハードワークできるようになったし、声も出るようになりました。全国のレベルで戦うにはそれぐらいやらなきゃいけないと分かったし、今日も相手から学べることは多かったです」と語りました。
清家選手を始め、米子松蔭が見据えるのは同県のライバル、鳥取城北(鳥取県)です。近年さらにレベルを上げて全国大会でも結果を出し、現在は「U18日清食品トップリーグ ディビジョン1」を戦う鳥取城北が枠を増やしてくれたおかげで、県2位の米子松蔭が昨年にウインターカップ初出場を果たし、ここ2年の「U18日清食品リーグ」にも出場できています。
清家選手にとって鳥取城北は倒すべき相手でありつつ、モチベーションを与えてくれる好敵手でもあります。「ガードの狩場琉希や福元源士、シューターの仲西悠馬、インサイドの小田昂明など同級生の選手は、1年生の時に国体のメンバーで一緒でした。今も『U18日清食品トップリーグ ディビジョン1』であれだけ活躍しているのは、時々うらやましい気持ちにもなりますが、それで『自分も頑張ろう』と思えます」
県立宮崎工業との試合で分かったのは「全員がハードワークするのは当たり前で、県立宮崎工業は一人ひとりが自分の武器をしっかり持っていて、それを試合で上手く使ってくる」だと清家選手は言います。全国区のチームとの戦いから学び、それを自分たちの血肉に変えて、米子松蔭は自分たちのレベルを上げていきます。
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」放送・配信情報
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