慶誠(熊本県)は初出場の「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」で、ここまで3勝3敗と健闘を見せています。このチームでただ一人の3年生、工藤大河選手は「こういう大会に出れるとは思っていませんでした」と言います。彼が1年生だった時に、慶誠の男子バスケットボール部は強化をやめることが一度は決まっていました。
「もともと僕は高校でバスケを続けるつもりがなく、当時の先生に誘われて6月に入部しました。その時に1人だけいた同級生もすぐ辞めてしまって、それから同期がいません。ウインターカップ予選の県決勝で負けて、ものすごく上手かった3年生が引退した1年生の秋から、バスケ部は宙ぶらりんになってしまいました」
その後、現在チームを指揮する今崎泰行コーチの就任が決まり、工藤選手の一つ下の代から留学生を含めて良い選手が集まり始めます。その一方で、工藤選手はバスケ部を辞めるタイミングをうかがっていました。「同期がいなくて、自分が辞めてもチームは上手くいく気がしていました。何度も辞めようと思って、そのたびに今崎コーチや担任の先生が励ましてくれて、あと一番は家族の支えがあって、何とか続けることができました」
工藤選手が1年生の冬、慶誠の女子バスケ部はウインターカップで準優勝という快挙を成し遂げました。その様子を工藤選手は自宅で一人、眺めていたと言います。「配信で試合は見ていたし、もちろん応援していましたが、いつも隣のコートで練習している子たちが大舞台で活躍していても、現実味がなかったですね」
ライバルの九州学院(熊本県)に敗れてインターハイ出場を逃した今年6月、彼はもうバスケを辞めようとはしませんでした。「ここまで来たら、九州学院に負けたままじゃ終われないと思えるようになりました。『U18日清食品トップリーグ』に出られるのも多くの方の支えがあってこそだし、そういう皆さんにとって良い形で終われるように、最後までやりきろうと思いました」
留学生のジョウベ バーブカー選手は、身長203cmの高さとウイングスパンがあり、なおかつ走れてスキルもあるオールラウンダーです。仲間たちが『バーバ』と呼ぶバーブカー選手の多彩な能力をチームとしてどう最大化するか。そこで工藤選手のリーダーシップが求められます。バーブカー選手に限らず下級生には能力の高い選手がいて、工藤選手は「正直、僕がプレーで引っ張れる感じではありません」と言いますが、今崎コーチは、「下級生たちはみんな工藤を見て行動します。工藤がいなかったら、このチームはまとまりませんよ」と、キャプテンへの信頼を語りました。
その工藤選手は先発ガードとして、キャプテンとして、前線で相手のハンドラーにプレッシャーを掛け、常に声を出して下級生たちが集中を切らさないように、そしてバーブカー選手がストレスを溜めないように気を配ります。
「自分が何でチームに貢献できるかと言ったら、やっぱり指示を出すことと声を出すことです。ミニバスでも中学でもベンチで盛り上げるタイプだったので、そこは変わらず今もやっています」。試合中にショットクロックが動いていなかった時、審判よりも早く気付いたのが工藤選手だったのは、それだけ目配り、気配りができていた証拠でしょう。
9月13日(日)には中部大学第一(愛知県)に65-101の大敗を喫しましたが、それもチームにとっては学びです。「強いことは当然分かっていたのですが、想定以上にめちゃくちゃ強かったです。プレーの一つひとつに大きな差を感じました。でも自分たちがやり続けたものが通用した部分もあって、そこは『信じて続けてきて良かった』と思いました」
「それは留学生との連携の部分です。ウチは留学生主体のバスケで、バーバに合わせてパスをするのはもちろん、バーバが動いて空いたスペースを攻めてレイアップに持っていったり、逆に外のシュートを合わせるとか、その連携は中部大学第一にも通用するところがありました。去年の4月にバーバが来て、やっぱり最初は噛み合わなかったです。その中でプレーの面はもちろん、バーバが日本語を覚えたり、僕らがバーバのことを理解して、みんなで噛み合わせてきました。そこは僕たちの武器だし、まだまだステップアップできます」と工藤選手は言います。
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」の戦いが、自分たちの可能性を引き出してくれると工藤選手は信じています。「1試合1試合を大切に戦う中で、今の僕たちはチームに自信を持てるようになっています。バーバを上手く得点させるだけではなく、バーバ主体だけど他の日本人選手がもっといっぱい点を取るようなオフェンスがやりたいです。そうすれば、バーバがダブルチームされても得点が止まらないと思います」
バスケを辞めることを考えなくなった今、工藤選手は一人だけの3年生としてチームを張ることを大変だと感じていません。全国レベルの試合を繰り返すことで、慶誠は飛躍の時を迎えています。
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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」 は、チケットのご購入・お申込なく、どなたでもご観戦いただけます。ぜひ会場で熱い応援をお届けください!
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程
※「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」のチケットについては、チケット概要の通り、ご購入・お申込(中学生以下は無料)を受付しています。JBA LINE公式アカウントを、お友だち追加してチケットをご購入・お申込ください。また、日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを放送・配信でもご観戦ください。
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」放送・配信情報
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