「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」第6週が、四国初開催としてアミノバリューホール(徳島県)で開幕。11月7日の第1試合で、大阪薫英女学院(大阪府)と精華女子(福岡県)が対戦し、互いに重視しているディフェンスを見せ合うシーンから試合がスタートしました。
開始からボールマンに対して激しいプレッシャーをかけていく中、精華女子は高さを生かしてオフェンスを展開します。一方、大阪薫英女学院はスペーシングと速さでズレを作り、第1クォーターから取られたら取り返す見応えある攻防を繰り広げました。1点リードで迎えた第2クォーター序盤、大阪薫英女学院はミスを引き出してオフェンスに転じると、#6 細澤幸生選手(3年/176cm)の3Pシュート、#11 吉田沙希選手(2年/174cm)のスティールからの3ポイントプレーで連続得点。対する精華女子も#42 ブバ アイシャ エジネ選手(2年/188cm)がゴール下で存在感を発揮し、#6 安藤優愛選手(1年/169cm)が3Pシュートを射抜きましたが、大阪薫英女学院が37-33とリードして前半を終えました。
前半は主導権を渡さないバスケを見せた大阪薫英女学院でしたが、後半に入ると試合は思わぬ展開となります。第3クォーター、精華女子は開始から流れをつかみ、#9 竹地優茉選手(2年/163cm)の4ポイントプレー、アイシャ選手のゴール下での得点などで40-39と逆転に成功。これに対し、大阪薫英女学院も細澤選手、#7 大槻佳子選手(2年/164cm)が得点につなげて粘りを見せますが、このクォーターを28-14と優位に進めた精華女子が61-51として最終クォーターを迎えました。
後半に入って一気にオフェンスが好転した精華女子は、第4クォーター残り5分半には最大17点のリードを作ります。それでも、最後まで折れない粘り強さも大阪薫英女学院の魅力の1つです。大槻選手のパスから#4 松本璃音選手(3年/161cm)が3Pシュートを沈めると、今度はその松本選手のアシストから細澤選手が3Pシュートを成功。さらに大槻選手が飛び込みリバウンドから得点につなげ、ディフェンスでもボールマンに必死に食らいつくなど集中力を切らさず反撃のチャンスをうかがいます。残り3分で11点ビハインドまで詰め寄りましたが、追い上げもここまで。精華女子が80-67で勝利して3勝2敗とし、惜しくも敗れた大阪薫英女学院は3勝3敗となりました。
敗れた大阪薫英女学院において、コート上で際立つ存在感を放っていたのが2年生ながら先発ポイントガードを務める大槻選手です。前半はファウルトラブルを抱えながらも、11得点、4リバウンド、2アシストをマーク。それ以上に印象的だったのは、上級生がコートに立つ中でも常に声を出し続け、ゲームを組み立てる司令塔としての姿勢でした。
試合後、大槻選手は「前半は自分たちの走るバスケ、速い展開のバスケができていたと思いますし、ディフェンスでも前からしっかり当たって相手のターンオーバーから得点にできていたのが良かったです」と手応えを口にする一方で、「負ける試合は前半が互角かリードしている入りでも、第3クォーターで得点が伸びないのが今年のチームがずっと課題にしている部分です。そこを改善しきれていなかったことが敗因だと思います」と後半の失速を冷静に振り返りました。
元気いっぱいに思い切りプレーしていた1年生の頃とは異なり、今年は確かな変化を見せている大槻選手。その心境の変化について、大槻選手は「1年生のときは一番下ということもあって、2、3年生の方たちが『思い切ってやりな』という環境を作ってくれていたので、失敗してもいいから思い切りプレーしていました。でも2年生になって後輩も入ってきたので、上級生の立場として逆に1年生に思い切ってやらせないといけないですし、スタートで出ている分、チームの勝敗を握る大事な立ち位置として1年生の頃よりすごく責任感を持ってやっています」と明かします。さらに司令塔としての役割についても、「ポイントガードはコートの中の司令塔なので、プレーの面でしっかりコントロールすることはもちろん、チームの雰囲気が良くないとゲームの流れも悪くなると思うので、誰かが失敗したときこそ声を掛けることを意識しています」と語ります。責任感ゆえにプレッシャーを感じる場面もあるといいますが、「それでも自分の良さは明るさや元気なので、元気さでチームを引っ張っていけたらと思っています」と持ち前の武器も忘れていません。
1学年上の先輩である細澤選手も、頼もしくなった後輩の変化を肌で感じています。「去年は当時の3年生が、何も背負わずに思い切ってやらせてくれる環境を作ってくれていました。でも2年生になった大槻は、ガードとして司令塔になってチームに声を掛ける姿や、しっかり1本を作ったり試合のリズムを変えたりすること、そしてシュート1本1本の重みの感じ方が去年から変わってきていると思います」と細澤選手。また、チームの成長についても「前線の松本と大槻のディフェンスの強度が上がってきていて、そこにセンター陣も食らいつき、チームとしてのディフェンス力は昨年度より上がってきています」と語りました。
1年生だった昨年の冬に日本一を経験する一方で、今夏のインターハイでは3位と悔しさも味わった大槻選手。だからこそ、敗戦との向き合い方には強い芯があります。「負けるたびに悔しい気持ちはあります。でも、その負けから学べることはたくさんあると思いますし、負けたことによって新たな課題が見つかって、その改善のために練習も続けられます。この負けから、全国制覇するために頑張ろうという気持ちになれます」と力を込めます。敗れた試合の映像もしっかりと見返し、課題と向き合い続けているという大槻選手。この日の敗戦で改めて浮き彫りとなった後半の課題に向き合い、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」の最終戦でどんなプレーを見せるのかが楽しみです。
第6週のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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