アミノバリューホール(徳島県鳴門市)で開催された「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」第6週。最終日となる11月8日の第2試合で、東海大学付属福岡(福岡県)と桜花学園(愛知県)が対戦しました。昨冬のウインターカップでは桜花学園が6点差で勝利したものの、今夏のインターハイでは東海大学付属福岡が61-49でリベンジを果たすなど、直近の全国大会で星を分け合っている両チーム。ここまで5戦全勝の東海大学付属福岡にとっては、勝てば初優勝が決まる一戦となりました。
立ち上がり、東海大学付属福岡は#10 工藤結心選手(2年/172cm)がアーリーオフェンスからのレイアップやフリースローで加点し、開始3分で10-4と先手を取ります。対する桜花学園は「もっとピックアップをしっかりしよう」と声を掛ける白慶花コーチのもと、#4 勝部璃子選手(3年/177cm)、#5 竹内みや選手(3年/161cm)の連続得点でリズムを作り、ボールマンへのプレッシャーを強めます。それでも東海大学付属福岡は冷静に対応して得点につなげ、24-15とリードして第1クォーターを終えました。第2クォーターに入るとディフェンス強度を上げた桜花学園がミスを誘い、勝部選手の連続3Pシュートなどで3点差まで迫ります。しかし、東海大学付属福岡は#20 ニエ カディジャ ファール選手(3年/189cm)のゴール下や工藤選手のレイアップで状況を打開し、35-30として前半を折り返しました。
後半に入っても東海大学付属福岡の流れは続き、第3クォーターは#8 内田弓愛選手(3年/175cm)、#13 小浜結羽選手(2年/168cm)、カディジャ選手らがバランス良く加点して残り3分で53-37と点差を広げ、14点リードで最終クォーターを迎えます。第4クォーターも東海大学付属福岡のディフェンスが機能します。連戦となった桜花学園にピックプレーをうまく使わせず、苦しい体勢でのシュートを強いてこのクォーターのフィールドゴール成功率を12.5%(2/16)に抑えました。一方、オフェンスでは内田選手、#11 豊田麻莉選手(3年/160cm)、カディジャ選手が着実に得点を重ね、72-50で勝利を収めました。この結果、東海大学付属福岡は6戦全勝とし、リーグ最終戦を残して大会史上最速での初優勝を決めました。
試合後、宮﨑優介コーチは「後半、ディフェンスのポイントを少し変えたところに選手たちがよくアジャストしてくれました」と勝因を挙げ、「タイトルを取れたことは自信になると思います。相手の特色に合わせて選手を幅広く起用できるようになり、チームとして強くなってきています」と手応えを口にしました。
この大一番で豊田選手、カディジャ選手に次ぐ38分に出場し、12得点をマークしたのが2年生ながらエースナンバーの10番を背負う工藤選手です。オフェンスでは瞬時のフェイクで相手の体勢を崩して得点したり、ディフェンスでは長い腕を生かしてスティールやディフレクションを起こしたりと、攻防の随所で相手が嫌がるプレーを見せました。
常にポーカーフェイスでプレーしているように見える工藤選手ですが、その裏には意識して取り組んでいる“考えるバスケ”があります。「考えるバスケが好きなんです。試合中も『何をされたら相手が嫌かな』とずっと考えているうちに、自然とポーカーフェイスになっていました」。その意識は、強豪と対峙する中でより強くなったといいます。「U18日清食品トップリーグなど全国のトップクラスのチームと対戦するときに、フィジカルや高さの面でマイナスが出てしまうので、考えてバスケをしなければいけないと感じました。相手が何をされたら嫌がるのかを常に考えています」と明かします。
加えて今年度に入って際立っているのが、球際での泥臭い姿勢です。工藤選手は自身の役割について、「得点を取ることはもともと自分の役目なのでそこは継続しつつ、今年からはチームを引っ張る立場として、リーダーシップの面でもチームを盛り上げたり、戦術的な声を掛けたりしています。昨冬のウインターカップで負けたとき、もっと気持ちの入ったプレーが必要だったなと感じました。自分の出来が悪くてもチームが勝てればいい。だからこそ、もっと体を張ろうと思っています」と語ります。宮﨑コーチも、昨冬のウインターカップ・桜花学園戦で勝負どころのボールを託される場面が多かった経験から10番を任せたとし、「先輩たちの思いも背負いながら自覚を持って取り組んでくれていることが成長につながっています。今日も大事なところで体を張って存在感を出していましたし、自分自身の課題としっかり向き合える選手です」と高く評価しています。
インターハイ準優勝という悔しさを経て、チーム全員で意見を出し合う「言語化」に取り組み、「全員が発言するようになって、練習中から良い意味で活気が出てつながりが良くなりました」と手応えを語る工藤選手。自身にとって初の日本一について、「チームで勝てたことが嬉しいですし、人生で初めての日本一、最高の気分です」と喜びをかみしめつつも、すでに目は次週の最終戦へと向けられています。宮﨑コーチが次週の岐阜女子(岐阜県)戦を見据えて「しっかり勝ち切って全勝で終われるように頑張りたいです」と語れば、工藤選手も「ここまで来たら全勝するしかありません。次週もこの舞台を楽しんで、声を出し合ってつながり、絶対に勝ちたいと思います」と、7試合目も絶対に勝たなければならないという強い意志を口にしました。全勝優勝で大会を締めくくるべく、東海大学付属福岡は最終戦へ向かいます。
第6週のタイムスケジュールやハーフタイムパフォーマンス情報、キッチンカーや来場者向けサンプリング、会場限定の大会公式オリジナルグッズ販売などの情報は、観戦情報ページをご覧ください。
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