• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

海の向こうで戦う仲間のためにも
八王子学園八王子 #7 平原侑真

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

アリーナ立川立飛で開幕した「U18日清食品トップリーグ2024」の男子初戦となったのが、開志国際(新潟県)と八王子学園八王子(東京都)のカードです。開志国際は昨年の「U18日清食品トップリーグ2023」のチャンピオンであり、一方の八王子学園八王子は今大会が初出場。両チームともハイペースな点の取り合いを得意とするだけに、どちらが主導権を握るのか興味深い一戦となりました。

序盤から試合を優位に進めたのは八王子学園八王子。エースの十返翔里選手(3年/192cm)がヨルダン・アンマンにて開催中の「FIBA U18 アジアカップ 2024」への出場のため不在でしたが、十返選手に次ぐ得点源である#7 平原侑真選手(3年/185cm)と控えセンターの#0 ニャン セハ セダト選手(1年/203cm)を軸に得点を重ねます。第1クォーターから24-13の2桁リードを奪うと、平原選手とセダト選手のほかにも#2 岡祐心選手(2年/180cm)や#13 畠山颯大選手(2年/174cm)らも効率良く得点し、出場する選手全員が伸び伸びとプレー。前半で50-33の大差を付けました。

セダト選手は25得点、22リバウンドの活躍。その戦いぶりは伊東純希コーチが掲げる「みんなで守ってみんなで攻める。誰か一人に頼らずみんなで戦う」という、全国高等学校総合体育大会(以下、インターハイ)以降のコンセプトを体現するかのようでした。

その後も流れを明け渡すことなく第4クォーター中盤まで15点前後のリードを奪います。しかし、そこから開志国際が反撃。ディフェンスの強度を上げると、焦りの見え始めた八王子学園八王子は連続でターンオーバーを犯してしまい、その間に開志国際は#4 清水脩真選手(3年/165cm)と#5 平良宗龍選手(3年/182cm)を中心に連続得点。最後は82-72で八王子学園八王子が逃げ切りましたが、特に終盤は手に汗握る展開となりました。

試合後、18得点の活躍を見せた平原選手は「後半は開志国際のディフェンスが強くなって、自分たちも疲れてきて点が止まってしまったので、そういうところは改善が必要です」と危機感を示しつつも「翔里という一番点を取る選手がいない分、みんなでそこをカバーしなければいけませんでした。特に前半はそれがよくできたと思います」と手応えを得ました。

続けて、「U18日清食品トップリーグには初めての出場だったので、少し緊張はしましたが、やっぱり大きな舞台でプレーできるということでワクワクの方が大きかったです。それに開志国際には交歓大会などを含めて今年一度も勝てていなかったので、勝てたことが素直にうれしいです」と平原選手。初出場の「U18日清食品トップリーグ2024」で開志国際に初勝利を挙げられたことは、大きな自信につながったはずです。

平原選手は今大会に臨むにあたって「今まであまりうまくいかなかったピックを使ったプレーと留学生との連係の強化」とテーマに掲げています。独特のリズムからドライブや3ポイントシュートを放つ平原選手がプレーメイカーとして成長したならば、八王子学園八王子のオフェンスはより的の絞りづらいものになることでしょう。伊東純希コーチも「平原には、十返がいない間はもっと彼が点を取らなければいけないと話していて、彼も自分なりにバランスを考えてやってくれているなと思います。ただ、もう一皮むけてもらいたいです」と、さらなるステップアップを求めています。

明日の相手はインターハイで敗れた藤枝明誠(静岡県)です。平原選手はライバルとの再戦に向け、こう力を込めました。「インターハイでは相手のディフェンスに押されて消極的になってしまったところがあったので、そこをしっかりと対策してリベンジできるようにしたいです。翔里も向こうで頑張っているので、僕らも頑張らないといけないなと思います」

海の向こうで戦う仲間に、良い知らせを届けたいところです。

フォトギャラリー

U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー
U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー
U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー
U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー
U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー
U18日清食品トップリーグ フォトギャラリー

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る