強い思いで挑んだ試合
福岡大学附属大濠 #15 サントス マノエルハジメ
「U18日清食品トップリーグ2024」は9月7日(土)にアリーナ立川立飛(東京都立川市)で福岡第一(福岡県)と福岡大学附属大濠(福岡県)による福岡対決が行われました。インターハイで共に3位となった両チームにとって、今大会初の試合は、試合終了間際までどちらが勝利するかわからない大接戦になりました。
福岡大学附属大濠はこの試合、男子U18日本代表として「FIBA U18 アジアカップ 2024」に出場中の高田将吾選手(3年/189cm)、渡邉伶音選手(3年/206cm)、そして片峯聡太ヘッドコーチが不在という中で迎えました。試合開始直後、福岡第一はまず高さを生かして8-0というランを作ります。リバウンド争いで不利となるシーンが目立った福岡大学附属大濠でしたが、#4 勝又絆選手(2年/188cm)、#15 サントス マノエルハジメ選手(2年/194cm)がディフェンスで存在感を発揮。
そこからフリースローでこつこつと得点して追いつくと#6 吉岡陽選手(2年/184cm)の3ポイントシュートも決まり、第1クォーターを16-13として終えます。勢いのまま第2クォーター途中で15点のリードを作りますが、福岡第一が再びディフェンスからチャンスをものにしていき、31-34としてハーフタイムを迎えました。
福岡第一は54-48とリードして最終クォーターを迎えますが、またも福岡大学附属大濠が流れを手繰り寄せます。#6 吉岡選手の速攻、#15 サントス選手の3ポイントシュートなどで追いつくと残り5分、#13 湧川裕斗選手(3年/181cm)が左コーナーから3ポイントシュートを沈めて、61-58と逆転に成功しました。
それでも福岡第一は5点差で迎えた残り32.2秒に、#10 宇田ザイオン選手(3年/184cm)がファウルをもらってフリースロー3本をきっちり成功。再び1ポゼッション差にすると、残り5秒からのオフェンスで#77 八田滉仁選手(3年/178cm)がバックコートから運んで3ポイントシュートを放ちます。決まれば同点というシュートでしたが、リングは通過せず。福岡大学附属大濠が75-72で接戦を制しました。
前述のとおり、福岡大学附属大濠は主力を欠いた中での試合でした。ピンチと言える状況で、特にインサイドで存在感を発揮したのがサントス選手です。その活躍はスタッツ(12得点3リバウンド1アシスト)以上のものでした。
「渡邉伶音さんがいない中なので、『自分がやらなきゃいけない』という思いがすごく強い試合でした。留学生を止めること、リバウンドを奪うといった泥臭い部分を頑張りたいと思っていました」とサントス選手。前半ではミスが生じる場面もありましたが、その分、後半の攻防では気迫のこもったプレーを見せ、“先輩”のような3ポイントシュートも決めてみせました。
次戦(9月21日(土)の八王子学園八王子戦)では、帰国した渡邉選手の活躍も加わり、さらに強さを増した福岡大学附属大濠の戦いが期待されます。その中で、サントス選手がどんな活躍を見せるのか、次戦が早くも楽しみです。
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