「先発PGになって3年生と勝ちたい」
京都精華学園 #35 山崎燦吾
下呂交流会館アクティブ温アリーナ(岐阜県下呂市)で開催されている「U18日清食品トップリーグ2024」。9月29日の第3試合で藤枝明誠(静岡県)と京都精華学園(京都府)が2勝目を懸けて対戦しました。
スローテンポで始まった試合、先に流れを掴んだのは京都精華学園でした。#13 新開温矢選手(3年/182cm)を中心にジャンプシュートが次々と決めていくと、1年生の#35 山崎燦吾選手(1年/175cm)が3ポインシュートに続いて、ドライブからレイアップを決めるなど存在感を発揮。25-17とリードを作りました。続く第2クォーター、藤枝明誠は#13 渡邊聖選手(1年/179cm)が得点源になって一旦追いつきますが、クォーター後半でまたも京都精華学園が得点を重ねて44-40で折り返します。
第3クォーターも京都精華学園が22-13と上回ってリードを拡大。しかし、藤枝明誠は諦めませんでした。第4クォーターに入るとディフェンス強度がアップ。京都精華学園の得点を止めると、渡邊選手が連続3ポイントシュートに加えてフリースローもしっかり決めて同点に。さらに#10 篠原遼太選手(2年/183cm)のレイアップで74-72と逆転に成功します。苦しむ京都精華学園は新開選手、#23 東郷然選手(3年/187cm)がペリメーターからジャンプシュートで得点しましたが、藤枝明誠は渡邊選手がまたも3ポイントシュートを沈めるなどで流れを呼び込み、88-79で勝利しました。
惜しくも逆転負けを喫した京都精華学園でしたが、新開選手が20得点、#77 ソロモン レイモンド選手(3年/203cm)が14得点、東郷選手が11得点、キモナ ディエウ選手(2年/204cm)が10得点と4人が2桁得点をマーク。高いオフェンス力を披露しました。特に前半、そのメンバーにパスを供給したのが1年生ガードの山崎燦吾選手です。京都精華学園中学校時代には、2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会で準優勝も経験している山崎選手は、“男子部も女子部に負けないくらい強いチームになりたい”と高校に進学したと言います。
「ゲームコントロールをすること、バランスを取ることが僕の仕事だと思っています。ミスを減らすこと、1年生ですが遠慮せずにやることを目標にしています」と役割について語った山崎選手には “1年生で先発に選ばれる”という目標もあります。「今の3年生は一番強い代です。その3年生がいる間に成長して、先発になって勝ちたいですし、いろいろ経験して繋げていきたいです」。「U18日清食品トップリーグ2024」では、藤枝明誠の渡邊選手や東山(京都府)の#14 中村颯斗選手(178cm)など1年生にして先発で活躍する選手が目立っていますが、彼らからも「刺激を受けています」と語りました。
その山崎選手について、山﨑翔一朗ヘッドコーチは「ようやく場馴れしてきたなという感じがしています。もうすごく期待をしていますし、絶対に通用するというのは、わかっています。オフェンスで特に楽しみにしている選手です」と高く評価をしています。
試合の中で良さを発揮し始めた山崎選手。「U18日清食品トップリーグ2024」残り2試合の中でどれだけの成長を見せてくれるのか、楽しみでなりません。
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