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U18日清食品リーグ

笹倉快斗と能登奏「自分たちのスタイルは変えない」 高岡第一(富山県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023
レポート

高岡第一(富山県)はスタメンで最も身長の高い選手でも身長183cmとサイズのないチームですが、それをメリットに変えるべく、全員で攻めて全員で守るポジションレスのバスケを得意としています。多くのチームはゲームコントロールをポイントガードに託しますが、このチームでは全員がリバウンドに飛び込み、前を走る選手に素早くパスを繋ぐことで一気に攻め切るトランジションが持ち味です。 「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」で11月11日に対戦した東海大学付属諏訪(長野県)のポイントガード、渡邊大翔選手は「誰でもボールを運べるので、誰が誰をマークするのかのキャッチアップが遅れて、その判断がすごく難しかったです」と、大勝したにもかかわらず高岡第一のスピーディーなバスケへの対応がいかに厄介だったかを語りました。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 それでも「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」での高岡第一は、3試合を終えた時点で勝ち星がありません。アグレッシブにオフェンスリバウンドに飛び込んでボールを奪うもののセカンドチャンスを決められず、リバウンドを取りきれないと相手の速攻を許してしまいます。ディフェンスではボールを持つ選手に意識が向きすぎてワイドオープンのチャンスを与えてしまうなど、エネルギー全開で戦う積極的な姿勢が裏目に出るシーンも少なくありませんでした。 しかし、エースシューターの笹倉快斗選手も、誰よりもエネルギーを出していく能登奏選手も、自分たちのスタイルへの自信は揺らいでいません。

能登選手はこう語ります。「ディフェンスを頑張っての速攻が僕たちがまずやるべきことで、全員で攻めることで小さなチームでも戦えるというのが出てくると思っています。そこは練習でも試合でも、全員がボールを持ったらまず1対1を仕掛けるよう心掛けています」 笹倉選手もこう続けます。「自分たちのスタイルは変えないまま、落ち着きは失わずに最後の場面で相手をかわしてシュートに行くとか、周りを見て空いているところにパスをさばいたり。そこはスタイルじゃなく僕たちのメンタルの問題で、どれだけ余裕を持てるかだと思います」

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3年間やってきた自分たちの良さを失うことなく、レベルを上げていく。それが「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」での目標です。笹倉選手は言います。「北信越はレベルが高くて、このリーグのレベルが全国のレベルだと思っています。自分たちより大きい選手だったり上手い選手、能力のある選手が多い中で、しっかり勝負にこだわって戦いながら、良い経験を積んで自分たちのレベルを上げていきたいです」 そんな選手たちを指導する坂本尭志ヘッドコーチは「負けて終わりの試合だったら、萎縮してしまっていつも通りのアグレッシブなプレーはできないかもしれません」と語ります。「負けても次があるから、思い切ってチャレンジして、次に繋げていけます。U18日清食品 北信越ブロックリーグ戦の4試合を通してどう変わっていけるかが大事です」

自分たちのプレースタイルを貫きつつ、高岡第一の選手たちはお互いを信じ、切磋琢磨を続けています。

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