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U18日清食品リーグ

加納誠真、『スペシャルな武器』に
四日市メリノール学院(三重県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 東海ブロックリーグ2023
レポート

四日市メリノール学院(三重県)の加納誠真選手は、176cmの身長で2メートル超の留学生センターに立ち向かう勇敢なディフェンスマンです。大会2日目の美濃加茂(岐阜県)戦では203cmのエブナ フェイバー選手、200cmのアブドラ ムハマド選手に対してフットワークを駆使して張り付き続けました。激しいポジション争いの中で、バランスを崩し転倒することもしばしば。それでもすぐに立ち上がり、何食わぬ顔で戦いに身を投じる姿は、見る者にたくさんの元気を与えます。

「自分よりでかいし、強いのは当たり前なんですけど、それでもそこで負けているという気持ちで挑んだらチームは勝てない。『自分が止めてやる』という気持ちで挑んでいます」。加納選手は留学生とマッチアップするマインドセットをこう話します。

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中学生の時から主戦場はインサイド。池田大輝コーチによると、当時から自分より大きい相手とマッチアップしながらリバウンドを取る選手だったそうです。本人も大きな選手を守ることは慣れっこなよう。「周りから見たら大変そうに見えるかもしれないけど、自分はフィジカルで勝てると思っているし、そこを強みにしてどんなでかい相手も守っていくということをポリシーにしています」と、分厚い身体を生かしたディフェンスへの自信をのぞかせました。

このように素晴らしいディフェンスでチームを助けた加納選手。池田コーチの評価もさぞ高いかと思いきや、「100点満点中の20点です」と意外な答えが返ってきました。

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「この試合では、1年くらいかけて練習している3ポイントシュートが入りませんでした。留学生のいるチームと戦う時は、センターの彼が3ポイントシュートを決めてくれるとオフェンスの流れが良くなるんですが、5本打って1本も入りませんでしたから。確かにディフェンスではすごくファイトして守りましたが、彼にとってはあれがスタンダード。本人にも『お前はそれくらい守れて普通だよ』と言っていますし、本人も自分のプレーには納得していないと思います」

確かに加納選手自身も「練習してきたクローズアウトを徹底できなかったのがダメでした」と話し、「昨日は入ったんですが……」とノーマークの3ポイントシュートを決められなかったことも悔やみました。

池田コーチが加納選手に描く理想像は、ガードからセンターまでどのポジションも守れて、オフェンスでもいろんなことができる上に、それらを『スペシャルな武器』としてフレキシブルに発揮できる選手です。課題はまだまだ山積みですが、大きなハートを土台に大きく成長してほしい選手です。

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