「もう一回スイッチを入れることができた」
仙台大学附属明成 #10 瀧 豊多
「U18日清食品トップリーグ2023」の開幕初日、福岡大学附属大濠(福岡)と仙台大学附属明成(宮城)が顔を合わせました。今年のインターハイでは、大接戦を勝ち抜いてベスト8に名乗りを上げた仙台大学附属明成。対する福岡大学附属大濠も、インターハイ出場は逃しましたが、サイズと個々の能力、走力を備えた高い実力を誇るチームです。
仙台大学附属明成にとってこの試合は、畠山俊樹コーチが初めてメインで指揮を執る公式戦となりました。この春からチームに加わり、亡き佐藤久夫コーチの魂を受け継ぐ存在として指導に当たっている畠山コーチ。この試合では思い切って1年生の#12三浦悠太郎選手をスタメンに抜てき。信頼を置く3年生の#6村忠俊選手をあえてベンチに置き、#4小田嶌秋斗選手と合わせた1年生コンビに思い切りの良いプレーを求めました。
いざ試合が始まると、仙台大学附属明成は積極的に選手交代を織り交ぜながら戦いました。ベンチから出場する村選手も違和感なくゲームに溶け込み、三浦選手や#7佐藤晴選手のジャンプシュート、小田嶌選手の3ポイントシュートで開始5分、11-6とリードを奪います。しかし、ここから福岡大学附属大濠が反撃。#13湧川裕斗選手の2本の3ポイントシュートで追い付くと、その後もフリースローで着実に得点を伸ばし、25-18と福岡大学附属大濠リードで第2クォーターへ。
追い付きたい仙台大学附属明成は、#8ウィリアムスショーン莉音選手のシュートで3点差まで詰め寄りますが、福岡大学附属大濠のキャプテン#4三輪大和選手に連続3ポイントシュートを許し、逆転には至りません。シューターの#10瀧豊多選手が3ポイントシュートやフリースローで存在感を放ったものの、高確率で決まる福岡大学附属大濠のアウトサイドシュートを止められず、12点差で入った後半にはさらにリードを広げられてしまいました。結局、68-95でタイムアップ。新生・仙台大学附属明成の初陣を、勝利で飾ることはできませんでした。
悔しい敗戦となった仙台大学附属明成。それでも、今後につながる光明もあります。この試合でいえば、大きな手応えをつかんだのが2年生の瀧選手。3ポイントシュートを5/8の確率で決め、チームハイの17得点を挙げました。「インターハイでは思うように自分のシュートを決められなかったのですが、U18日清食品トップリーグに出られると聞いて、もう一回自分の中でスイッチを入れることができました。明成の10番を背負うシューターとして、自分の責任を果たせるようにシューティングしてきました」という言葉からは、今大会に懸ける強い思いが伝わってきます。
主力に下級生も多い明成にとって、そして指導者に転向したばかりの畠山コーチにとっても、この「U18日清食品トップリーグ2023」は多くのチャレンジができる貴重な場です。これから2か月の戦いを通してどんなチームへと進化するのか、注目したいと思います。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非配信にてご観戦ください。
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