藤枝明誠のカギを握る1年生コンビ
藤枝明誠 #6 檜垣 奏太 & #19 野津 洸創
ノーリツアリーナ和歌山にて第2週を迎えた「U18日清食品トップリーグ2023」。初日の9月16日(土)には、インターハイ男子準々決勝の再戦となる注目の一戦、東山(京都府)vs.藤枝明誠(静岡県)の試合が行われました。
インターハイでは、第3クォーターで逆転されて79-89で敗れた藤枝明誠。リベンジを誓いこの試合に臨みましたが、結果的には1Q中盤から引き離され、58-85で完敗となりました。大黒柱のボヌ ロードプリンス チノンソ選手がケガで欠場したこともあり、リバウンドで倍以上の差(32-70本)を付けられたことが痛手に。特に東山#4佐藤友選手を止められず、35得点、15リバウンドを献上してしまったことも敗因となりました。
苦しい2連敗となった藤枝明誠。とはいえ、敗れた試合からも確かな学びを持ち帰っていたのが、スタメンに名を連ねる1年生コンビ、#6檜垣奏太選手と#19野津洸創選手です。
檜垣選手は夏まで思うように出場機会を得られず、インターハイでの東山との準々決勝では1秒もコートに立てませんでした。しかしこの「U18日清食品トップリーグ」では第1週からスタメンに抜てきされ、開志国際(新潟県)戦では3ポイント4本を含む19得点と期待に応える活躍。そしてこの第2週の東山戦では、3ポイントが不調だった分、「ピックを使ったりして中にアタックすることを意識しました」とオールラウンドな働きで13得点を挙げました。檜垣選手いわく「中学生の頃にコーチから『オールラウンドなプレーヤーを目指せ』と言われ、それを目標に練習してきました。今大会は、(#12赤間)賢人さんがガードをやる代わりに3番で使われているので、点を取ることを求められていると思います」とのこと。
そんな檜垣選手にとって、同級生の野津選手は大きな存在のようで、「洸創とは普段から仲が良くて、一緒に試合に出ているとやりやすいですし、彼がいるから自分も思い切りプレーできている部分があると思います」と言います。一方の野津選手も、檜垣選手について「奏太は何でもできる選手で、すごく頼もしい存在ですし、コートでコミュニケーションも取りやすいです」と語り、互いに助け合いながら切磋琢磨しているようです。
野津選手はこの試合、思い切りのいいプレーを見せて10得点を挙げました。試合を終え、第1週とは違った感覚を得られたと言います。「先週の初戦はガチガチに緊張し過ぎて自分のプレーを全く出せず、具体的な反省点すら得られないような試合だったのですが、今日は自分のプレーが少し出せて、その上で反省点がいろいろ見えました」と野津選手。自信を付けたとは言えないまでも、前の週から確かな成長を感じられた様子でした。
檜垣選手も野津選手も、試合を重ねるごとに成長している伸び盛りのルーキー。柱となるのは赤間選手やロードプリンス選手といった経験豊富な選手たちかもしれませんが、怖いもの知らずの1年生コンビの活躍も、チームを勢い付ける起爆剤になりそうです。残りのリーグ戦でも、大きなインパクトに期待したいと思います。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非配信にてご観戦ください。
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