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U18日清食品リーグ

今別府萌乃「このままじゃあかんやろって言い聞かせながら」
奈良文化(奈良県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023
レポート

「インターハイで点が取れなかったので、シュートチャンスを作ったり、ズレを作ってシュートまで繋げることが課題で、この夏はオフェンスをメインに練習してきました」
こう語るのは奈良文化(奈良県)の川﨑弘策コーチです。奈良文化は9月2日に開幕した「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023」の京都両洋(京都府)戦で64-65、三田松聖(兵庫県)戦を75-62とし、戦績を1勝1敗としています。

2試合を終えて川﨑コーチは「第1戦は点数が伸びませんでしたが、ゲームの安定感は今までより出てきて、フィニッシュのところでノーマークを作ってシュートを打てた部分がだいぶあったので、そこはすごく良かったです」と手応えを語った一方で、新たに見つかった課題にも触れました。
「第2戦でも何人かは安定感をだいぶ持てていましたけど、第1戦とメンバーを代えたらやっぱりチグハグしました。これは次の試合までにシックスマンをなんとかしとかなあかんなっていう課題が出ましたね」

U18日清食品 近畿ブロックリーグレポート画像 コート上の5人全員に役割がありますが、中でもポイントガードはゲームを作る上で担う部分が多いポジションです。奈良文化のポイントガードを務める2年生の今別府萌乃選手は、「通用する部分と全く通用しない部分がありました。今回の2日間でも課題が出たのでそこを修正して、次の試合に向けて頑張りたい」と試合を振り返ります。
「オフェンスのバリエーションが増えたので自分が得点源になるプレーが増えたんですけど、シュートまで行けても決めきれなかったら結局同じです。バリエーションが増えた分、最後のフィニッシュまで決め切ることを課題として次はやりたいです。でも、2対2から崩して最後にセンターにパスを合わせて入れる部分は結構入ったので、そこは精度をどんどん上げていきたいです」

今別府選手は身長155cmと全国的に見ればかなり小柄な選手ですが、持ち前のスピードと周りを見る力を生かして、自分よりサイズがある選手たちに立ち向かっていました。川﨑コーチも「このオフェンスはいろいろな場所を見ながら相手の弱い部分を探して、どこを攻めるかを決めないといけないので、ガードが冷静にできないといけない。そういった部分では見ることができている部分もあります」と今別府選手を評価します。

U18日清食品 近畿ブロックリーグレポート画像 ポイントガードはコート上の指揮官としてチームメートに指示を出します。今別府選手は自分がチームを引っ張らなければという思いを持ちつつも、2年生でそれを担う難しさに直面していると言います。「1年生から試合に出させてもらっていて、2年生になった時にもっと指示を出したり、上級生がいる中でも自分からコミュニケーションを取らないといけないのが課題でした。ちゃんと克服しないといけないけどまだ全然足りないから、もっと自分に厳しくして、このままじゃあかんやろって言い聞かせながらやっていきたいです」
毎試合で手応えをつかみつつ、新たな課題に直面している今別府選手が、プレー面、そしてリーダーシップの部分でどんな成長を見せるのか楽しみです。

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