阪本彪賀「いかに僕が声を出してチームの士気を上げられるか」
光泉カトリック(滋賀県)
9月2日、「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023」の初戦で光泉カトリックは報徳学園(兵庫県)に50-77で敗れました。 光泉カトリックは6月に行われた近畿大会でも報徳学園と対戦しています。その試合も敗れはしましたが、前半を同点で終えて終盤まで接戦を繰り広げました。しかし今回の対戦では、相手のハードなディフェンスに圧倒されて第1クォーターで9-19と出遅れ、その後もなかなか点差を詰めることができずに大差で敗れてしまいました。
キャプテンでポイントガードの阪本彪賀選手は「インターハイで見つかった課題をこの短期間で練習したんですけど、報徳さんもインターハイを終えて自信を付けていたというか、一つひとつのプレーの差が出てしまいました。僕らは練習が足りなかったと思います」と試合後に振り返ります。
「僕たちのチームは全国的に見たらあまり大きくないので、その分インサイドでビッグマンをどう抑えるかという課題がありました。しっかりボックスアウトをしてボールを弾くとか、あとシュート力も全国では確率が低かったので練習していたんですけど、今日は自分たちの力を出せずに報徳さんの実力に完璧に負けてしまった感じです」
光泉カトリックの3年生は8月上旬から下旬までをテスト勉強期間とし、練習に参加していませんでした。阪本選手も「練習できなかったことは言い訳にできないので、僕たちの実力のなさが出ました」と力不足を受け入れます。
しかし、そんな中でも収穫はありました。それは後輩たちの成長です。「僕たちが休んでいる間に後輩たちはめっちゃ走り込みをしていたので、その分走れていたと思いますし、実際に僕たちより走れていたと感じました」。それまでは厳しい表情でインタビューに答えていた阪本選手が、後輩の話になるとようやく笑みを浮かべました。
光泉カトリックは3日に行われた阪南大学(大阪府)戦にも71-93で敗れましたが、大会はまだまだ続きます。この2試合で白星はなかったものの、阪本選手はブロックリーグでの時間を無駄にはしません。「僕たちにとって全国トップレベルのチームとの試合はインターハイやウインターカップでしか味わえません。この大会では留学生対策とかもできるので、とても良い経験になるし、良い場です」
誰だって試合には勝ちたいもので、負ければ悔しさが込み上げます。阪本選手は悔しさを露わにしつつも、久しぶりに公式戦でプレーして「楽しかったです」と笑顔を見せます。そして「チームがしんどい時にいかに僕が声を出してチームの士気を上げられるか。そこをしっかり頑張りたいです」とプレーだけでなく、キャプテンとしてチームを引っ張っていきたいと、今後への意気込みを語りました。
この記事をシェアする