「U18日清食品トップリーグ2023」は第３週を迎え、９月23日（土）にアリーナ立川立飛で開志国際（新潟県）vs.仙台大学附属明成（宮城県）の試合が行われました。両者は昨年のウインターカップでも対戦し、そのときは開志国際が勝利。今年のインターハイでは開志国際が３位、仙台大学附属明成がベスト８の結果を残しています。
開志国際はこの試合、「FIBA U16アジア選手権大会2023」に出場中の＃12千保銀河選手（２年／190cm）、さらにケガで＃13平良宗龍選手（２年／183cm）や＃11清水脩真選手（２年／165cm）ら、主力を数人欠く状況でした。国民体育大会の練習で自チームを抜けることも多い下級生も起用しながら、総力戦で戦いに臨みますが、思い切りのいいオフェンスや多様なディフェンスを見せる仙台大学附属明成のペースにのまれます。

一方の仙台大学附属明成は、体調不良者の発生で先週の試合を延期し、数日間は練習も中止していました。コンディションの面が心配されましたが、強気なプレーで仲間を引っ張ったのが＃７佐藤晴選手（３年／188cm）や＃６村忠俊選手（３年／180cm）といった３年生たち。また、今までなかなか出場機会に恵まれなかった＃13石岡青選手（２年／173cm）の活躍も、チームを勢い付けました。ほぼ互角のまま、開志国際の４点リードで前半を終え、第３クォーターは22-22の同点。63-59で最終クォーターへ突入します。

試合が動いたのは、第４クォーター序盤でした。開志国際のダブルキャプテン、＃４澤田竜馬選手（３年／168cm）と＃５中島遙選手（３年／177cm）が連続で３ポイントシュートを決め、ディフェンスも引き締めてリードを拡大。＃14ネブフィ ケルビン シェミリー選手（２年／198cm）のダンクなどで追い打ちをかけ、最終スコア81-67で相手を振り切りました。
　第３クォーターまで粘ったものの、あと一歩及ばなかった仙台大学附属明成。それでも、得られた収穫は少なくありません。畠山俊樹コーチが、今大会のテーマの一つにしているのが「留学生への対応を身に付けること」。というのも、今年は東北大会やインターハイで留学生を擁するチームに敗れ、目標の日本一に到達するためには避けては通れない課題だからです。

この試合ではシェミリー選手に対し、＃８ウィリアムスショーン莉音選手（３年／198cm）と＃14近怜大成選手（２年／200cm）が代わる代わるマッチアップ。３ポイントシュートを４本決められる誤算もありましたが、要所で相手を苦しめました。特に第３クォーター、ウィリアムス選手が下がった時間帯に「近がよく頑張ってくれた」と畠山コーチ。
ウィリアムス選手も「自分が下がった時間帯にああやって頑張ってくれる近の存在は大きいです」と後輩の成長を頼もしく感じており、近選手自身も「留学生相手にも体を張ってドライブを止めるなど、気持ちで負けないことを心掛けました。でもリバウンドが取り切れなかったので、今後はもっと練習から意識したい」と手応えと課題を両方得た様子です。

チームの大きなカギを握るウィリアムス選手と近選手のツインタワー。ウィリアムス選手は「自分たち２人がもっと成長しなければと思っています。自分と近が一緒に試合に出ることも、（６月に亡くなった）久夫先生が追い求めていた形なので、俊樹さんのバスケットに合わせながら自分と近のコンビプレーなども増やしていきたい。また近と一緒に出れば彼が留学生に付いて僕がアウトサイドの選手を守ると思うので、もっと動ける足を作りたいです」と語り、さらなる飛躍を誓っていました。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。（※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。）
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。

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