アリーナ立川立飛で行われた「U18日清食品トップリーグ2023」の第３週。２日目の９月24日（日）、福岡大学附属大濠（福岡県）と東山（京都府）の対戦が行われました。試合は流れの奪い合いとなり、両者一歩も引かない接戦に。出だしからゾーンディフェンスを敷いてリードしたのは福岡大学附属大濠でしたが、東山は第３クォーターで＃５瀬川琉久選手（２年／184cm）を起点に得点を重ね、逆転に成功。その後も福岡大学附属大濠の追い上げを振り切り、72-69で勝利しました。

東山は、これで今大会４連勝。インターハイ準優勝チームとして追われる立場にありますが、強敵たちの挑戦を退けながら白星を重ねています。そんな東山の躍進を支えているのが、ベンチから出場して流れを変えるセカンドユニットの存在です。この試合も、第２クォーターは５人全員が交代して試合をつなぎ、後半も控えメンバーが要所で活躍を見せました。

中でも、この試合で20分以上のプレータイムを得たのが＃７十川虎之介選手（３年／181cm）と＃８小泉広翔選手（３年／180cm）です。小泉選手は、この試合でも＃13湧川裕斗選手（２年／181cm）を徹底マークしていましたが、チームNo.1のディフェンス力を持つエースキラー。自身でもその役目に誇りを持ち、「最近はエースに付くことが楽しみに変わっています。自分の点数より、相手の点数をどれだけ抑えられるか」だと語ります。

一方の十川選手は、もともとオフェンスが得意で昨年はスタメンだった時期もある選手ですが、最上級生になった今年はディフェンスへと意識をシフト。特にインターハイ決勝でプレータイムを１秒も得られなかった悔しさから、「試合に絡むためにはディフェンス力が必要だなと。点を取れる選手はほかにたくさんいるので、自分はディフェンスやもっと地味なことを頑張って流れを変えられるようにしようと思いました」と言います。

この十川選手や小泉選手、ガードの伊計叶貴選手（３年／168cm）といったセカンドユニットは、激しくディフェンスを仕掛けられるメンバー。今年のスタメンには２年生エースの瀬川選手、佐藤友選手（３年／189cm）、佐藤凪選手（１年／178cm）と３世代の華やかなスコアラーがそろっていますが、スタメンとは違った強みをもって泥臭く戦うセカンドチームも、相手からすれば厄介な存在です。

　小泉選手は、３年生としての自分たちの役目をこう語ります。
「十川も伊計も、１年生の頃から経験を積ませてもらってきました。下級生はメンタル面や環境面で（好不調の波が）上下してしまう部分があると思うので、自分たち３年生はとにかく安定して、ディフェンスから戦おうと。１、２年生はオフェンス力がすごく高いので、自分たち３年生は佐藤友も含めて“縁の下の力持ち”になろうと話しています」

東山は今大会、ここからしばらく期間が空いて、11月に開志国際（新潟県）、仙台大学附属明成（宮城県）、福岡第一（福岡県）と戦います。初出場となる「U18日清食品トップリーグ」での優勝を目指し、残り３試合も連勝なるか。スタメンだけでなく、自らの役目を全うするセカンドユニットにも注目です。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。（※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。）
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。

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