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U18日清食品リーグ

スタートに抜擢された東中梓「心配よりもチャレンジしたい」
三田松聖(兵庫県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023
レポート

「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023」に臨むにあたり、三田松聖(兵庫県)はチームの底上げを目指し、セカンドユニットの選手たちを先発で起用しています。初谷洋志ヘッドコーチは「普段は私からのアドバイスも上級生がメインになるので、それを変えてチームを全体的に大きくしたい」と語ります。
「40分間のゲームの中でうまくいかないこともあると思いますが、その原因を自分で考えて、その答えに対して自分でアプローチしてほしい。本人が何も気づいていない状況でこちらが『こうやろ?』と言ってもあまり意味がないと思うので。この大会では試合のたびにミーティングをして、それぞれにミスが起きた原因を自分の言葉で話してもらって、それに対してアドバイスしたいと考えています」

今夏のインターハイで2勝を挙げた三田松聖ですが、そこから上に進むにはチームの底上げが欠かせません。9月2日の県立草津東(滋賀県)、3日の奈良文化(奈良県)との試合で先発ポイントガードを務めたのは、2年生の東中梓選手でした。
普段は3番手のガードで、プレータイムは数分という東中選手は、開幕前日の練習の時にスタートでの起用を知らされたそうです。「失敗するのがちょっと心配やったけど、それよりもチャレンジしたい、成長したいって気持ちでワクワクしました」

U18日清食品 近畿ブロックリーグレポート画像 156cmと小さなガードですが、ファンダメンタルがしっかりしている東中選手は厳しいプレッシャーを受けても落ち着いてボールをコントロールし、キレのあるドライブから多彩なフィニッシュへと繋いでオフェンスを引っ張りました。それでも経験のなさが響き、県立草津東には60-70、奈良文化には62-75と2連敗を喫しています。

東中選手は言います。「やるべきことを最初からもっとやっていれば絶対勝っていたと思うから、得点でもプレーメイクでも修正したいです。めっちゃ頭を使わないとダメだけど、自分から挑戦して成功体験を得られれば自信に繋がります。背が小さいからディフェンスで中に入っていくと厳しいですけど、前で守ってブレイクを出したり、コート内でみんなに声掛けしたり、やるべきことをしっかりやっていきたいです」

奈良文化戦の途中には、普段スタートで起用されるメンバーが数分間だけ起用されました。彼女たちはサイドラインに立った時から落ち着きと自信を見せ、劣勢をすぐに覆しています。その数分間は東中選手にとって大きな刺激になったようで「やっぱり3年生が入ると最初からエネルギーの量がすごくて、もっとやらな!と思いました」と言います。

U18日清食品 近畿ブロックリーグレポート画像 「練習から変わっていかないと試合でも変われないと思うから、やるべきことが何かをちゃんと意識するのを練習からやるのが大事だと実感しました。この2日間で特に感じたのはリバウンドが絶対必要になることで、背が低いことを言い訳にしてやらないんじゃなくて、背が低いからこそ相手をしっかり押さえて取れるものは全部取るような意気込みでやりたいです。得点も3ポイントシュートをしっかり決めきれる選手になって、スタートの3年生たちと試合で絡めるようになりたいです」
大きなチャンスを与えられた東中選手は2試合とも奮戦し、いずれも最後は足が攣っていました。限界を超えるまでプレーしても、彼女は「楽しいです!」と元気いっぱい。この大会で貴重な経験を積み、大きく成長してくれるはずです。

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