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U18日清食品リーグ

1年生ビッグマンの中村歩夢「自分で流れを持ってきたい」
県立高松商業(香川県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2023
レポート

県立高松商業(香川県)は「U18日清食品 四国ブロックリーグ」に初めて出場します。長谷川悠貴ヘッドコーチは「8チームで自分たちが一番力がないと思っていて、試合を戦う中で力をつけたいです。そのために夏に練習してきたディフェンスをハードにやる、チーム全体で走るバスケをやりたいと選手たちに伝えて臨んでいます」と語ります。全国大会の常連チームと試合を重ねられるのは貴重な機会。「良い経験を積みながら一つでも勝ちたい」というスタンスでこの大会に臨んでいます。
9月9日の初戦は新田(愛媛県)のオフェンス力を止められず87-114の完敗。翌10日には明徳義塾(高知県)を相手に粘りを見せるも、結果としては67-109と敗れました。球際の強さ、ボールを奪ってからの速攻と力強いフィニッシュで、新田や明徳義塾と互角に渡り合う時間帯もありましたが、調子が上がってきたところで簡単なミスが続いて試合の流れを相手に明け渡すなど、もったいないシーンも多い印象でした。

長谷川ヘッドコーチはこの2試合を「戦える力がないわけではないのですが、それを上手く出せていません」と振り返ります。「経験の差は大きくて、全国大会の舞台でバスケをやっている選手とはベースの部分、気持ちの部分、チームの文化にも差があります。この2日間で強豪チームのバスケがどんなものか、みんな肌で感じられたと思うので、それを持ち帰って2週間後の次の試合に向けて準備します」

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 その経験という部分で大きな手応えを得ているのが中村歩夢選手です。サイズのない県立高松商業では、最も身長が高いのがともに1年生の下田純平選手(188cm)、次が中村選手(185cm)です。中村選手は主力を任されていますが、9月10日の明徳義塾戦が彼にとって初めて経験する留学生プレーヤーとのマッチアップでした。206cmのアントニー デイビッド選手、193cmのオトゴンバータル ダシニャム選手を相手に「押しても簡単に押し返されてしまって、好きなようにやられてしまいました」と苦戦します。

ゴール下でのフィジカルな争いに勝てないことで弱気になり、オフェンスで自分が攻める積極性を出せずに、一度ベンチに下げられて長谷川ヘッドコーチに注意される場面もありました。それでも前半を経て、「ハーフタイムに自分のできなかったことを反省して、切り替えてプレーしました」という後半に持ち味を発揮し始めます。
中村選手の良さは、185cmのサイズがありながら俊敏に動けることとシュート力の高さ。後半最初のプレーでマークを引き離す鋭いカッティングでアシストを引き出して得点を決めると、3ポイントシュートも決めます。そこから目に見えて動きが良くなり、3ポイントシュートは後半だけで4本を成功させました。

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 「1本シュートが入れば僕は流れに乗れます」と中村選手は笑顔を見せます。「でもそれまでもっと我慢して、思うようなプレーができるまで一生懸命走ったりリバウンドに飛び込んだりして、自分で流れを持ってきたいです」
明徳義塾の強力な留学生プレーヤーとのマッチアップも「次はもっとやれます。あんなに簡単にはやられないと思います」と、良い経験と自信を得られた様子。「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」はまだまだ続きますが、その中で急成長してくれそうです。

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