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U18日清食品リーグ

1年生ポイントガードの加藤善「手応えはあります」
岡山商科大学附属(岡山県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2023
レポート

9月9日、「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」が開幕しました。第1試合に登場した岡山商科大学附属(岡山県)は、インターハイでスターティング5を務めた5人のうち4人がケガや体調不良で欠場するアクシデントを受け、下級生中心で臨んだ県立広島皆実(広島県)戦を68-85で落としました。
それでも納谷幸二ヘッドコーチは「結果的にチームの底上げにつながりました」と話します。「経験が少ない選手が出ていたこともあって前半はかなり点を取られましたが、後半は修正ができました。なんとか食らいついて点差を縮めた時間帯がありましたし、このメンバーでここまでできたのは収穫です」

納谷ヘッドコーチがその収穫に挙げた1人が、1年生ポイントガードの加藤善選手です。インターハイではベンチにも入っていませんでしたが、この試合でスターティング5に抜擢されると「最初は緊張しましたが、ドライブした時にファウルをもらえて、1本目のフリースローは外してしまったのですが、2本目が入って、そこからどんどん流れに乗っていけました」と持ち味を発揮しました。

U18日清食品 中国ブロックリーグレポート画像 「相手のディフェンスが厳しかったので、パスをもっと強くしなければいけないなど、いろいろなことを感じました。前半はオフェンスのシュートセレクションが悪くて速攻でやられてしまったのですが、後半は修正できました」と、実戦を通じて多くの学びを得た様子でした。

自身の強みについて加藤選手は「声を出してチームを盛り上げるムードメーカーになれることと緩急をつけたプレーです」と語ります。「パスと見せかけてドライブして、そこからキックアウトしたりパスを回して得点を取らせるような、周りを生かす方が楽しいです」と話しました。
翌日の県立松江東(島根県)戦でも、前日の反省と自分の武器を生かしたプレーを披露していました。前半はリードを許す我慢の展開が続きましたが、加藤選手は点を取られるたびに「切り替えよう」と声をかけ、チームを鼓舞していました。5点差で迎えた第3クォーター、加藤選手は連続スティールから味方の得点をお膳立して、反撃の口火を切ります。第4クォーターの残り4分に逆転に成功すると、加藤選手はキックアウトから3ポイントシュートを演出、さらに自らカットインで得点を重ね、一気に6点のリードを奪いました。

U18日清食品 中国ブロックリーグレポート画像 圧巻だったのはそこから。ハードなディフェンスでタフショットを誘発してそこからファストブレイクを繰り出すという、県立広島皆実戦の反省点として挙げたプレーをやり返す胆力を見せます。終了間際にはフロアにダイブしながらボールを奪う気迫のディフェンスでリードを死守。こうして66-58での勝利をもぎ取りました。

岡山商科大学附属は10月21日、22日に再び「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」を戦います。加藤選手の目標はここでさらに活躍し、継続してベンチ登録メンバーに入ること。「手応えはあります」と力強く語りました。

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