10月30日(日)、「U18日清食品トップリーグ2023」第4週、新潟市東総合スポーツセンターで札幌山の手(北海道)と千葉経済大学附属(千葉県)の対戦が行われました。共にいまだ勝利なし。1勝目を目指しての戦いは何度も流れが入れ替わる好ゲームになりました。

先に主導権を握りたい両チームは試合開始から気迫あふれるプレーを展開。札幌山の手はドライブからのレイアップを狙い、千葉経済大学附属はエースインサイドを中心に攻撃し、一進一退の攻防が続きます。まず流れを掴んだのは札幌山の手でした。残り2分を切ってから#4巻朋花選手(3年／166cm)がトップから3ポイントシュートを射抜くと、好守からの速攻も出て27-16とリードを2桁に広げます。しかし第2クォーター、気合を入れ直した千葉経済大学附属が激しいプレッシャーをかけていくと札幌山の手の攻撃を封じ、開始7分半で17-3というランを作って逆転に成功します。苦しい展開の中、札幌山の手はクォーター終盤に#8大山瑚南菜選手(3年／176cm)がシュートを決めますが、千葉経済大学附属の38-35でハーフタイムを迎えました。

後半、札幌山の手はピックプレーからレイアップで得点。相手をインサイドに引き付けると今度は3ポイントシュートを沈めて追いつきます。千葉経済大学附属も一歩も引きませんでしたが、残り4分にエースの#4角陽菜多選手(3年／177cm)が4ファウルとなってベンチに下がると流れが相手に傾きます。札幌山の手はその間に#7谷口憂花選手(3年／174cm)の3ポイントシュート、#5栗林瞳選手(3年／175cm)のインサイドで得点して逆転に成功しました。第4クォーター、千葉経済大学附属は#5坂口彩花選手(3年／167cm)、#7牧野琉依選手(2年／164cm)が果敢にゴールにアタックして粘ると、ディフェンスが再び良くなって残り3分半で1点差まで迫ります。しかし、札幌山の手の#8大山選手はここから5得点。リードをキープして81-79で、うれしい1勝目を手にしました。

勝負どころの第4クォーターで9得点。試合全体では36得点、17リバウンドのダブルダブルという活躍を見せたのが#8大山選手です。
「上島正光ヘッドコーチからは『試合では自分が一番上手だと思ってやりなさい』と言われています。自分がどれだけゴールに攻めていけるかが大事だと意識しています」と果敢な攻めの裏は、自分が引っ張るという強い思いがあると言います。また「#7谷口選手と2人が引っ張らないと試合が成り立たないとも言われています。#7谷口選手は3ポイントシュートも入りまし、中も外もできる選手なので、自分と2人で攻めていけるかがカギと思っています。大きい選手が3人いて外もできるのでそこが崩していけるかが大事なんです」とチームのキーポイントを語りました。

また同学年のマネージャー、丹羽小冬菜さんは#8大山選手の変化について「2年生まではシュートを打つという意識が強い印象でしたが、3年生になってからファウルをもらうことが増えてきましたし、本人も意識しています」とクレバーさが身についてきている印象だと教えてくれました。

#8大山選手には理想とする選手がいます。それは昨年のウインターカップ決勝を共に戦った先輩、森岡ほのか(日立ハイテク)選手です。
「ホノ(森岡)さんはゴールに行くという気持ち、メンタル面で絶対に相手に負けませんでした。自分がやるという強い気持ちを持っている、そういう選手になりたいと思っています」とさらなる成長を目指しています。強い気持ちを継承する#8大山選手の強気のプレーは今後も札幌山の手を見る際の注目ポイントとなるはずです。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。（※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。）
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。

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