「40分間を通して全員がアグレッシブにチャレンジできた」
藤枝明誠 #12 赤間賢人
群馬県、高崎アリーナで開催の「U18日清食品トップリーグ2023」、10月7日の第4試合は、ここまで3敗で初勝利を目指す藤枝明誠(静岡県)と、1勝4敗でリーグ後半戦での巻き返しを期す北陸(福井県)が顔を合わせました。藤枝明誠は今週末3連戦となっており、白星を一気に増やすためにもぜひ勝利を収めておきたい試合です。
試合は北陸が#13平澤友真選手(2年/185㎝)の3ポイントシュートで先制すると、藤枝明誠も#6檜垣奏太選手(1年/186㎝)のレイアップで2点をお返し。その後はお互いの攻防が小刻みに入れ替わり抜きつ抜かれつの展開となりながら、藤枝明誠が18‐16と僅かにリードして第1クォーターが終了。
藤枝明誠は第2クォーターの序盤で#5加賀美翔生選手(2年/185㎝)のシュートを起点に、#12赤間賢人選手(3年/188㎝)の3ポイントシュートを含む連続得点で25‐16とリードを広げます。しかし、ここから北陸は#7和田拓磨選手(2年/188㎝)がなんと3ポイントシュートを5/5で決めるという圧倒的なパフォーマンスを見せたのに加え、各選手も内外で粘り強くシュートを決めて逆転。前半を終えて44‐39とリードを奪います。
後半は、#11ムトンボ カベヤ エノック選手(2年/200㎝)がその高さで存在感を際立たせた北陸に対して、追いかける藤枝明誠もコートに立つ選手が皆、果敢にリバウンドやルーズボールに飛び込むなど勝利に対する強い気持ちをぶつけますが、あと一歩及ばず。北陸が82‐74で勝利を収めました。
藤枝明誠は#99ボヌ ロードプリンス チノンソ選手(2年/205cm)がケガで離脱しているという苦しいチーム事情がありますが、そんな中でも選手たちは毎試合、果敢なチャレンジを続けています。インターハイまではシューティングガードを務めていた赤間選手が、今はポイントガードに挑戦しているのもその一つ。
「相手のピックに対応したパスワークなど、もう少しできたかなと思うところもありますけれど、今日は自分の得点も考えながらやれたので良かったです」と振り返った赤間選手。その言葉どおり、今日の赤間選手は3ポイントシュート4本を含む20得点という数字を残しました。
キャプテンの重責も担う赤間選手ですが、「アシストなど周りを見ながらのプレーもできるようになり、そこは成長できているところかなと思います」と自分自身に新たな発見もある模様。それと同時に、「今までは相手の勢いに負けて、やりたいことがやれずに終わってしまうという試合が続きましたが、今日の試合は40分間を通して全員がアグレッシブにチャレンジできた試合だったと思います」とチームの成長も実感。3連戦の残り2試合に強い意欲を見せていました。
チームを率いる金本鷹コーチも、「今、チームのシステムとして取り組んでいることが、今日は1人1人見えてきたかなと思います。40分間、そこにこだわってやっているので、『次が見えてきたよね』という話を選手たちにもしました」と今日の経験を前向きに捉え、「今は選手たちが一番悔しい思いをしていると思いますが、この悔しさをプラスに変換するのが私の仕事。彼らの成長を止めないようにしなくてはいけません」と、この先も続くU18日清食品トップリーグ2023に向けても気を引き締めていました。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。
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